■勾玉ストラップやネックレス 外宮参道周辺
■五十鈴川伏流水で水・サイダー おかげ横丁
伊勢神宮かいわいで、「ご当地」ならではの商品が誕生し、観光客の人気を集めている。(松永佳伸)
伊勢神宮の式年遷宮に向け、外宮にある「勾玉(まがたま)池」にちなんだ新商品が誕生した。カラフルな勾玉のガラスをあしらった携帯ストラップとネックレスが、女性観光客などに好評だ。
勾玉池の周りは約500メートルの遊歩道になっていて、初夏にはショウブやヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)の花が咲くなど、市民の憩いの場として親しまれている。
外宮参道周辺の活性化に取り組んでいるアウトドアショップ経営の山本武士さん(47)と番組制作会社経営の東友章さん(30)が昨年12月、「伊勢の魅力を発信できるような商品開発を」と会社を設立。「三種の神器」の一つで、魔よけや幸運を招くとされ、森羅万象の命の象徴とも言われる勾玉に注目した。
勾玉のガラスの中には、伊勢の自然や神宮の森をイメージした模様や色彩を表現。ネックレスは、約50種類の勾玉のガラスと25色ある麻ひもを組み合わせて楽しめる。山本さんは「外宮に思いをはせる一品として気に入っていただければうれしい」と話す。
ネックレスは、大が6090円、小が3990円、小瓶(モミだね入り)が7140円。携帯ストラップは2100円。同市本町のカフェ「バッドパームスカフェ」で展示、販売している。問い合わせは、山本さん(0596・23・0028)へ。
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伊勢神宮の内宮前を流れる五十鈴川の伏流水を使ったミネラルウオーター「神路の水」と地サイダー「横丁サイダー」が、内宮近くのおかげ横丁で販売されている。
1日14万人が伊勢神宮を参拝した1830(文政13)年以降、60年周期でおかげ参りが盛んになったが、今年は60年に一度の「おかげ年」にあたるため、おかげ横丁の運営会社「伊勢福」が、ご当地の飲み物として開発した。
神路の水は、体内での負担が少ない中性水で水分補給に適している。ペットボトル(500ミリリットル)で1本150円。口当たりがまろやかで飲みやすいという。
横丁サイダーは、昔ながらのサイダーの雰囲気を再現し、炭酸は弱めにした。340ミリリットルで200円。さわやかなのどごしと懐かしい味わいが特徴。いずれもおかげ横丁の伊勢路名産味の館などで販売している。問い合わせは、同横丁総合案内(0596・23・8838)へ。