上海万博リハーサル、外国メディアに初公開

【上海=加藤隆則】5月1日の開幕を前に行われている上海万博の内覧会の模様が23日、初めて外国メディアに公開された。

 20日には会場建設関係者ら20万人が入場し、混雑で外国パビリオンのガラスが割れるなどのトラブルが発生したものの、3回目となるこの日は、午前8時(日本時間同9時)の開門後、招待を受けた市政府の元幹部ら約10万人が整然と参観を始めた。

 内覧会は本番の予行演習を兼ねており、多くのパビリオンの展示やイベントなどは、基本的に開幕後と同じだ。

 元エンジニアで模範労働者の●大章さん(71)は、ガイドを手に「外国では最高の13億元(約169億円)を投じたサウジアラビア館は必見。インド館でカレーも食べたいし、最低でも3日間は必要だね」と楽しそうに話した。(●はにんべんに「冬」)

 一方、門の外では、年配者はみな入場できると勘違いした女性が「80歳の父親を連れてきたんだ」と警備員に懇願する場面も。内覧会の無料のチケットを1枚300元(約3900円)で売りさばくダフ屋も登場した。

 10月31日まで開かれる上海万博の入場者数は7000万人以上、1日平均で40万人、最も多い時では80万人に達すると見込まれている。24、25日には、最高で50万人を動員した予行演習を行う。

(2010年4月23日11時04分 読売新聞)

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