2月14日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
セントラル硝子は13日、2009年3月期連結業績予想を下方修正し、最終損益を従来予想の30億円の黒字から、35億円の赤字に転落する見通しとした。最終損益が赤字になるのは00年3月期以来9年ぶり。営業利益は従来比65億円減の15億円、売上高は同170億円減の2010億円となる見込み。
主力のガラス事業が、建築、自動車、電機向けとも売り上げが減少しており、第3四半期(昨年4~12月)までで、すでに33億円の営業赤字となっている。特に、自動車向けについては9月以降から減産の影響で需要が激減。海外子会社の出荷が低調に推移しているという。
化成品事業は、値上げの浸透で売り上げは堅調だが、半導体、液晶関連向けの特殊ガスの出荷が振るわず、減益で推移している。
同社はこれを受け、執行役員を含む20人の役員の月額報酬を2月から15~30%減額する。期間は業績回復の見通しが立つまでとしている。人員削減については実施予定はないという。