フンメル像 会いに来て 大阪市役所展示始まる

大阪市が友好都市提携を結ぶドイツ・ハンブルク市から提携20周年を記念して贈られた「フンメル像」が、市役所1階東側玄関で展示されている。水色とれんが模様でデザインされ、両手にバケツを持った飲み水売りの像で、展示は来年3月末までの予定。

ハンブルク市で「フンメル」の愛称で親しまれた19世紀の飲み水売り、ヨハン・ヴィルヘルム・ベンツが像のモチーフで、同市のさまざまな公共スペースで目にできるシンボル的存在という。高さ約2メートルのファイバーガラス製で、像の襟の部分には両市の市章がデザインされている。

 両市は1989年5月に友好都市提携を結んでおり、今年10月に提携20周年を記念して大阪市の代表団がハンブルク市を訪問した際に贈られた。土台を含めて重さ約240キロと大きかったため海路で運ばれ、24日から展示されている。

 大阪市からは、同市平野区から出土した埴輪(はにわ)から復元した古代船「なみはや」のレプリカが贈られている。

ゆるキャラパレード:など10体、館内練り歩く--守山・佐川美術館 /滋賀

◇クリスマスを控え各地でイベント 「せんとくん」「さがわん」
 守山市水保町北川の佐川美術館で23日、クリスマスに合わせた「ゆるキャラパレード」があり、奈良の平城遷都1300年祭公式マスコット「せんとくん」など10体が館内を練り歩いた。この日は入場無料で、多くの家族連れでにぎわった。

 パレードは今年で2回目。同美術館は昨年のパレードで公式キャラクター「さがわん3兄弟」を誕生させるなど、若年層向けの企画を打ち出しており、この日は人形作りや、特殊な塗料でガラスに絵を描く子ども向けのイベントも人気を集めた。仮面ライダーを描いた大津市真野の幼稚園児、高松修也くん(5)は「初めて来たけど、絵を描くのが楽しかった」と笑顔。同美術館は「民間の美術館として敷居を低くしたい。子どもたちが大人になって、再び来てくれれば」と話している。

 同美術館では、今月2日に亡くなった画家、平山郁夫氏の企画展を開催中(来年3月14日まで)。【稲生陽】

民家に男押し入り、数万円奪って逃走 泉大津

21日午後6時半ごろ、大阪府忠岡町北出1丁目の民家に男が押し入り、一人暮らしで無職の60代女性を脅して数万円を奪い、女性の全身を粘着テープで巻いて逃走したと大阪府警が発表した。府警は強盗事件として、男の行方を追っている。

 泉大津署によると、男は40~50歳ぐらいで、身長約160センチ。目出し帽のようなものを着用していた。台所のガラス窓を割って侵入し、女性を羽交い締めにしてタオルのような物で口をふさぎ、「助かりたかったら金を出せ」と脅した。ポーチの中に入っていた現金を奪うと、女性の身動きが出来ないよう粘着テープを巻きつけて寝室の窓から逃走したという。約2時間後、女性が近所の人に助けを求めて発覚した。

 現場はJR阪和線の和泉府中駅(大阪府和泉市)から南西約1.8kmの住宅街。

サンタの手も借りたい!?

◎串本海中公園 大水槽を掃除

 クリスマスを控え、串本町の串本海中公園センターで20日、職員がサンタクロースに扮して大水槽を掃除した=写真。サンタ姿に気づいた子供たちは、手を振ったり、記念写真を撮ったりして楽しんでいた。

 大水槽には串本の海に生息する100種以上の熱帯魚やサンゴを展示している。サンタ姿の職員は、ガラスに付着したコケをプラスチックの板でそぎ落としていった。

 また、背中に赤と白の模様をもつアカシマシラヒゲエビやオトヒメエビなど、クリスマスにちなんだ紅白の生物を集めた水槽を設置した。森美枝研究員は「エビはサンタが好きなのか、いつも水槽にある人形にひっついていますよ」と話していた。水槽の展示は25日まで。

千葉・市原の中学、窓ガラス150枚割られる

19日午前5時40分頃、千葉県市原市辰巳台東の市立辰巳台中学校(清水隆校長)で、1階の教室などの窓ガラス約150枚が割られているのが見つかった。

 ガラスが割れるような音を聞いた住民が通報し、市原署員が駆けつけた。

 同署によると、室内に石などはなく、棒で突いたような丸い穴が開いていた。同署が器物損壊事件として捜査している。

(2009年12月19日10時58分 読売新聞)

洋と和の光コラボ 木祖でランプとガラスの作品展

木祖村の木曽川源流ふれあい館で、ヒョウタンで作ったランプとステンドグラスの作品展「洋と和の灯(あか)り展」が開かれている。和紙とガラスを通したやさしい光が、来場者の目を楽しませている。26日まで。 

 クリスマスの時期に明かりを楽しんでもらおうと、木曽にゆかりのある2人の作品45点を展示した。

 ヒョウタンのランプは、木祖村薮原出身で塩尻市在住の岩原正行さん(68)が製作。趣味で20年近くヒョウタンを栽培しているという岩原さんが、変わった形を生かし、10年前からランプ作りを始めた。乾燥させ、中身をくりぬいたヒョウタンやユウガオに和紙を張り、柔らかな光を表現する。

 ステンドグラスは北海道出身で木曽町にIターンした自営業の吉永順子さん(65)の作品。ガラスを鉄の枠で囲み、はんだ付けをして固定する。趣味で始めたが、木曽郡内のサークルなどで講師を務めるまでになった。

 岩原さんは「見に来た人に、実際に作ってみてほしい」、吉永さんは「一枚一枚のガラスの形が見どころ」と話している。開館は午前10時から午後4時まで。無料。

またW杯前に…中津江村で金貨盗まれる

またサッカーW杯前に純金が盗まれた。16日午前9時すぎ、大分県日田市中津江村にある地底博物館「鯛尾金山」の資料館の玄関ガラスが割られているのを、出勤した職員がみつけた。展示ケースのガラスも破壊され、金貨約10枚(約60万円相当)がなくなっており、日田署に110番通報した。さらに駐車場にとめてあった公用車5台の前輪がパンクしていた。同署はパンクとの因果関係も含めて窃盗事件として捜査している。

 同署によると、ケースにはメープルリーフ金貨、クルーガーランド金貨、パンダ柄の金貨が展示されていた。同博物館によると、17日午前0時45分ごろ、館内の警報ベルが鳴り、常駐していた警備員が確認に駆け付けたが、玄関付近に異常はなかったという。

 中津江村は02年W杯日韓大会でカメルーンの合宿地として話題になった。06年2月、W杯ドイツ大会開幕4カ月前に同博物館内に展示してあった純金製マダイ雌雄一対の置物の雄(約5000万円相当)と売店の貴金属(約700万円相当)が盗まれた。今回も10年南アフリカ大会の半年前に純金が強奪された。

 雌の純金マダイは盗難防止のため銀行の金庫に保管されており、現在施設内に純金製の展示物はなくなってしまった。旧中津江村の最後の村長、坂本休さん(79)は「盗まれたのはある意味、注目されている証拠。日本と対戦するカメルーンを一生懸命応援する」と前向きに話した。

トンビ衝突、列車のガラスひび

◆JR山陰線に遅れ◆

 15日午後1時半ごろ、浜田市熱田町のJR山陰線浜田―西浜田間で、浜田発益田行き普通列車(1両編成)の運転席前面ガラスにトンビが衝突、ガラスにひびが入った。列車は西浜田駅で約1時間停車してテープなどで応急措置を施した。

 JR西日本米子支社によると、この普通列車と、後続の特急・快速各1本が最大74分遅れ、70人に影響がでた。

命救ったとっさの連携/アパート火災救出劇

殺伐とした事件が相次いだ2009年だが、人の優しさを感じさせる出来事が秋田市であった。11月末に起きたアパート火災。火元の3人の命が、その場に居合わせた市民の手で救い出された。かかわった4人が15日、城東消防署から表彰状を受け取る。出火から消防車が到着するまでの5分間の救出劇を、関係者の証言でたどった。(矢島大輔)

 「天井から炎の雨が降っているようだった」

 目撃者がそう振り返る火災が起きたのは先月28日午後4時34分。秋田市東通5丁目の2階建てアパート1階の会社員男性(23)方から出火し、瞬く間に上階に延焼、2室計約37平方メートルが焼けた。火元の台所にはケーキをオーブンで焼いていた主婦女性(20)、居間には3歳の長女と生後3カ月の次女がいた。漏れたガスに引火したのが原因とみられる。

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 隣でラーメン店を営む佐藤恵里子さん(27)は「ボンッ」という大きな爆発音で皿洗いをしていた手を止めた。生後2カ月半の長男をおぶい、外に出ると、アパートの窓ガラスが周囲に飛び散っていた。中には生後3カ月の女児がポカンと口を開けている。

 「赤ちゃんを外へっ」。母親に促し、窓越しに女児を受け取った。自室に連れて帰り、毛布でくるんだ。女児の頭はホコリまみれで、髪の毛の先端はチリチリと焦げているようだった。「恐ろしかったけど、無我夢中だった」。まもなく、出火元の部屋が赤く染まっていくのが見えた。

 2軒隣の喫茶店でチャイを飲んでいた地元新聞社勤務の加藤卓哉さん(52)は、店の人から火災だと聞いて駆け付けた。小さい炎が数秒の間に勢いよく燃え広がる。パニック状態になっている母親に「子どもを急いでよこして! あなたも早く外に出て!」と呼びかけ、長女を窓から引っ張り出した。長女は泣きながら、激しく震えていた。

 まもなく母親は玄関から出たようで、トレーナーに短パン姿で立ちすくんでいた。誰かが渡したのか、薄手の緑色のコートを羽織っている。「緊急時に人を気遣う優しさを持っている人がいるのだな」と加藤さんは感心した。

 渡したのは、同じ喫茶店にいた不動産会社員の佐藤美徳(み・のり)さん(34)だ。火災に気づくと、緑色のコートを翻し、一目散に店の玄関を出た。その姿は「ドラマ『踊る大捜査線』の青島刑事のようだった」(工藤直美店長)。

 火元の上階にあたる部屋の窓から煙が出ているのがわかり、ヒールの高いブーツで2階まで駆け上がり、12室ある部屋の扉を片端からたたいた。「火事よ、早く逃げて」

 近くを歩いていた英語教師の米国人ヤンガー・アンドリュー・スコットさん(29)も美徳さんと一緒に走った。わかる日本語は少しだけ。「ダイジョブ?」「キケン!」。パーマがかった金髪に青緑色の瞳、180センチ超の大男が夏場に上半身裸でいる姿が周囲に知られていた。「こんな一面があったとは見直した」(近隣住民の女性)。

 加藤さんが母親と女児2人を近くのコンビニ駐車場に連れて行き、到着した救急車に乗せた。母親が首に軽いやけどを負っただけだった。火災は午後6時8分に鎮火した。

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 救出劇を担った4人はそれぞれ、こう振り返る。「みんなが自然と連携できたから、助けられた」(恵里子さん)。「記者をはじめた頃から火災現場は100回ぐらい経験した。おかげで落ち着いて対処できた」(加藤さん)。「とっさの行動の積み重ね。幼児が中にいたら、何も考えずに助けるでしょ?」(美徳さん)。「怖かった。故郷で消防士をしている兄に『(敬意と親しみを表して)クレージーな仕事だね』って電話したよ」(スコットさん)

 城東消防署は表彰理由を「消防車が着いてからでは、命は危なかった。世知辛いご時世に、市民の善意を感じさせる」と説明している。

海洋高生 水の中に 水族館で実習

滑川市の海洋高校マリンスポーツコース2年生が14日、魚津水族館(魚津市)の海洋水槽で潜水実習を行い、魚が泳ぐ中でガラス面を磨いた。

 実習は水族館の休館日を利用して受け入れ、昨年に続き2回目。特殊な環境での潜水体験と清掃作業での地域貢献が目的。

 生徒3人と教員1人は、ブリやホシエイが泳ぐ水深約4メートルの水槽で、手に持った吸盤をガラスに張り付けて体を固定しながら、ガラス面をスポンジでこすった。

 潜水した倉元未来君は「海とは環境が違い、大きな魚がぶつかってくるのにはびっくりした」と話した。