6月20日13時11分配信 毎日新聞
滋賀県米原市の雑排水槽で同県長浜市今川町、会社員、小川典子さん(28)の遺体が見つかった事件で、小川さん殺害の容疑で逮捕された米原市坂口の会社員、森田繁成容疑者(40)が、遺体発見の翌日、自動車修理販売会社に自分の車の修理を依頼していたことが分かった。車はフロントガラスにソフトボール大の放射線状のひびがあり、バックミラーも破損していたという。車の中で争った際に破損が生じた可能性もあり、県警米原署捜査本部は事件との関係を調べている。
販売会社関係者によると、遺体発見翌日の13日、森田容疑者が「飛び石でフロントガラスにひびが入った」と電話し、その後、同社へ修理依頼に訪れた。ひびは助手席側にあった。バックミラーは支柱が折れていた。森田容疑者は、修理に日数がかかるなどとされたため、車を持ち帰り、別の車に乗っていた。
森田容疑者は大手特殊ガラスメーカー「日本電気硝子」(本社・大津市)の正社員。
逮捕容疑は、10~12日、小川さんの後頭部を鈍器のようなもので強打して陥没骨折させるなどしたうえ、排水槽に落とし窒息死させたとされる。容疑は否認しているという。
同社によると、森田容疑者は液晶板ガラス事業部に所属し、工程管理の業務全般に従事していた。勤務態度はまじめで、業務や人間関係で特に問題はなかったという。