またW杯前に…中津江村で金貨盗まれる

またサッカーW杯前に純金が盗まれた。16日午前9時すぎ、大分県日田市中津江村にある地底博物館「鯛尾金山」の資料館の玄関ガラスが割られているのを、出勤した職員がみつけた。展示ケースのガラスも破壊され、金貨約10枚(約60万円相当)がなくなっており、日田署に110番通報した。さらに駐車場にとめてあった公用車5台の前輪がパンクしていた。同署はパンクとの因果関係も含めて窃盗事件として捜査している。

 同署によると、ケースにはメープルリーフ金貨、クルーガーランド金貨、パンダ柄の金貨が展示されていた。同博物館によると、17日午前0時45分ごろ、館内の警報ベルが鳴り、常駐していた警備員が確認に駆け付けたが、玄関付近に異常はなかったという。

 中津江村は02年W杯日韓大会でカメルーンの合宿地として話題になった。06年2月、W杯ドイツ大会開幕4カ月前に同博物館内に展示してあった純金製マダイ雌雄一対の置物の雄(約5000万円相当)と売店の貴金属(約700万円相当)が盗まれた。今回も10年南アフリカ大会の半年前に純金が強奪された。

 雌の純金マダイは盗難防止のため銀行の金庫に保管されており、現在施設内に純金製の展示物はなくなってしまった。旧中津江村の最後の村長、坂本休さん(79)は「盗まれたのはある意味、注目されている証拠。日本と対戦するカメルーンを一生懸命応援する」と前向きに話した。

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