輪島塗の技術に驚き 珠洲・飯田小児童が見学

稲忠漆芸会館
 珠洲市飯田小学校の三~五年生五十四人が二十七日、輪島塗の工場見学ができる輪島市塚田町の稲忠漆芸会館を訪れ、作業工程を見学した。

 社会見学を兼ねた遠足で訪問。下地塗りから研ぎ物、沈金、蒔絵(まきえ)などの工程をガラス越しに見学し、職人の技に触れた。

 輪島塗伝統工芸士の越戸光雄店長が案内し、木地から加飾までの工程が百二十四に及ぶことや、蒔絵に用いる筆がネズミの毛であることなどを説明すると、児童たちは「へえすごい」と感嘆の声を上げていた。

 館内で展示・販売されている商品も鑑賞した。徳田哲郎君(五年)は「大きなものも手づくりしていることに驚きました」と話した。「絵が大好き」という青木葵さん(五年)は「細かい作業でオリジナリティーがすごいと思いました」と輪島塗の世界に興味を引かれた様子だった。

 会館によると、四、五月の遠足シーズンに県内の約二十の小学校が見学に訪れるという。 (小塚泉)

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