県内でも金沢、七尾で
高齢者や障害者らの専用駐車スペース「高齢運転者等専用駐車区間制度」が十九日、全国三百六十二カ所でスタートし、県内も金沢市兼六町と七尾市生駒町で始まった。
兼六町は四台分で、兼六園に隣接する兼六坂から石川門へ向かう一方通行道路沿い。生駒町は三台分で、一本杉通り近くの御祓(みそぎ)川西岸の仙対橋から亀橋方向に向かう一方通行道路沿いとなる。
申請初日、七尾署には三人が手続きに。七尾市石崎町の医師佐原吉博さん(74)は「同じ年代の人が車を止めている場所だと、安心して駐車できる。とてもありがたい」と話した。
対象は、普通乗用車の運転免許を持つ人のうち、満七十歳以上▽聴覚障害、肢体不自由を理由に免許証に条件が付いている人▽妊娠中または出産後八週間以内の女性。
利用する場合は、住所地を管轄する警察署窓口で、運転免許証や自動車検査証、母子健康手帳などを添えて申請。「標章」が即日交付され、フロントガラス内側など見やすい場所に掲示することが必要になる。
標章の貸し借りや譲渡はできない。標章を持たない人が駐車した場合は違反の取り締まり対象になり、ほかの場所より二千円高い反則金や放置違反金が科される。 (室木泰彦、福本英司)