茅野の日本画家・矢島史織さん、長野で県内初個展

11月18日11時31分配信 中日新聞

 【長野県】茅野市を拠点に活躍する日本画家矢島史織さん(29)の県内初の個展「光の増殖」が、長野市川中島町の桜華書林のギャラリーで開かれている。淡い色使いで描かれ、優しさを感じさせる作品15点が並んでいる。

 矢島さんは茅野市出身で、多摩美術大大学院で日本画を専攻。現在は市内の自宅で制作活動する。

 これまでに前衛的な作品を評価する上野の森美術館大賞展やトリエンナーレ豊橋・星野真吾賞展で入選し、東京を中心に個展を開いてきた。

 会場には縦1・3メートル、幅2メートルの大作や今年の新作などを展示。サボテンやガラスコップなど身近な物を題材にしており、矢島さんは「従来にはない表現の仕方で日本画の可能性を広げたい」と話す。

 県内初の個展に矢島さんは「やっと開くことができた」と喜び、今後の制作では「日本文化を研究し、違うアプローチをしながら光の世界を深めたい。大きな作品にもチャレンジしたい」と意欲を見せた。個展は23日までで、入場無料。

 (柚木まり)

医療機材卸売業者に破産開始決定

11月17日11時5分配信 医療介護CBニュース

 医療用機材卸売の株式会社第一器業(東京都北区、片桐裕子社長)は11月4日、東京地裁に破産手続きの開始を申請し、即日開始決定を受けた。負債総額は約4億7700万円。 破産管財人の島田敏雄弁護士は「建物や研究設備など処分しなくてはいけない資産がある。承継を希望される方がいれば、優先的に売却したいと考えている」と話している。

 東京商工リサーチなどによると、第一器業は1971年2月創業。医療現場などで使われる検査用のプラスチック容器や薬用瓶などのガラス製品と、食用油の劣化度測定試薬などを販売。臨床検査や化学商社、化学製品卸売業者などを得意先として、2006年3月期には年商約4億2000万円を上げていた。

 しかし、片桐社長が専務を務め、連帯保証を負っていた関係会社が業績不振で第一器業の経営に集中できず、今年3月期の年商は約3億9000万円まで減少した。その後も関係会社の不振は続き、負債が膨らみ、資金繰りが逼迫(ひっぱく)。10月までに不渡りを二度出していた。
 債権届出期間は12月2日まで。第1回債権者集会は来年2月27日午後3時半から。

 島田弁護士は、同社の中央研究所(茨城県つくば市)については売却を検討するとしている。

<アップル>シラー副社長 新型「マックブック」を語る 「一体型アルミボディは画期的」

11月11日15時55分配信 毎日新聞

 アップル社が10月、ノートPC「MacBook(マックブック)」の新シリーズを発表した。美しさと性能を保ちながら、ボディをアルミニウムの一枚板に、ディスプレーやトラックパッドをガラスとしてリサイクル可能な材料を用いるなど環境への配慮も施した。同社のフィリップ・シラー副社長に新型マック・ブックについて聞いた。

--今回、最も工夫・苦労した点はどのような部分ですか?

 アップルはこれまでも、有害なものを省き、リサイクル率を上げることにずいぶん力を注いできました。有害物質というのは世の中にかなりたくさんありますが、有害物質を完全に排除したパソコンを送り出した企業はありませんでした。そういう意味では技術的にも大変なことでした。このシリーズは部品にも水銀、ヒ素などの有害物質は一切入っていません。私たちは一年以上かけて、安全な素材のパーツを作るところから取り組んだのです。

--アルミ板のボディを作ることが一番難しかったのでは。

 確かに「一番画期的」なのはアルミのボディだと思います。リサイクル率を上げるという意味では非常に効果があると思います。そういったボディを組み込むことによって、再度商品づくりに使えるということは非常に画期的なことだと思います。

--他のアップル製品でも環境への配慮を広げていくのですか。

 もちろん、すべての商品のリサイクル率をできるだけ上げたいと思いますし、有害物質をすべての商品において省いていくために努力を重ねていきたいと考えています。実は、商品を小さくするというのも我々の戦略の一つです。iPodを小さくして、包装も小さくすれば、たくさん運べるので燃費が上がるというわけですよね。そういうことでもエコフレンドリー、環境にやさしくなると考えています。

--こうした取り組みをどのように発信していきますか。

 お客様とは商品を通してコミュニケーションをとっていると思います。今回のシリーズはとても画期的な商品ですから、商品そのものが世界へのメッセージとなると思います。

 ◇デジタル処理技術について

--画像や映像の処理能力がさらに向上したそうですね。

 これまでは、高速処理をするか、美しく処理をするか選択しなければならず、しかもバッテリーは長持ちしなかったのです。すべての動作を満足できるものに何とかできないだろうかと思っていました。新しいシリーズは16の並列処理能力があり、これまでのものに比べ、最大5倍の3D処理能力があります。この技術はデスクトップのマックのために開発されたものです。これをノートで提供するということが、画期的で初めてのことなのです。

--今回、右クリック・左クリックや4本指で操作するガラス製マルチタッチトラックパッドが採用されました。

 革新的な技術の採用で、可能性が一気に広がりました。素材の面でも、ガラスを使うことによって耐久性と触ったときの滑らかな感覚が得られました。滑らかな感覚があることによって指のいろんな動きが心地よく上手に使ってもらえる環境が生まれました。回転、ピンチ(2本の指でファイルをつまむ)、スワイプ(3本指でファイルを操作する)といった動きも自在にできる「マルチタッチ」は、iPhoneとiPod touchで使っているものを、パソコン用にソフトウエアを開発しました。トラックパッド一つにもたくさんの技術が詰め込まれています。

--一番工夫した点は4本指でも使えるようにした点でしょうか?

 「一番」というのは難しいですね。すべてすごい。アップルは、適度な摩擦感や持ったときの感触、ソフトウエアなどすべての技術で最大限の努力をするという文化があります。使えば使うほど、努力をした結果の商品であると分かっていただけると自負しています。

--ヘビーユーザーの中には「拡張端子の数が足りない」「価格の割に搭載機能が少ない」といった声もあるようですが。

 私はそう思っていません。今回のシリーズは、他のノートパソコンに入っていない機能がたくさん搭載され、最も良い、最も適当だと判断していただける商品だと思っています。多くの人が必要と思わないものは盛り込まないというのも重要な判断だと思いますよ。

--「新商品は8万円ぐらいになるのでは」とのうわさもありましたが、結果的には13インチで14万8800円。パソコンの価格についてどのようにお考えですか。

 私たちはたくさんの調査をしました。購入者に「なぜMacBookを愛し選んだか」も聞きました。実は私たちのお客様は、機能は少なくていいから安いものをというよりは、「デジカメやハイビジョンのホームムービーカメラのためにもっと画像処理能力がほしい」、「データを貯める容量がほしい」という人が多かったのです。これまで以上の機能を提供できるようになったのが私たちの自慢なのです。

--日本のユーザーへ一言。

 みなさまにどんどん使っていただけていることをうれしく思います。過去1年は、ここ10年で最も伸びたよい年でした。これからの1年もさらによい年になることと思います。というのは今回のシリーズは日本のみなさまに好まれる商品だと思うからです。日本の消費者は、デザインのすばらしさや、技術力、サイズ面など、価値の高いものを評価できます。そして、それを提供しているのがマックブックの新シリーズなのです。

 <シラー副社長のプロフィル>

 フィリップ・シラー 米アップル社ワールドワイド・プロダクト・マーケティング担当上席副社長。82年、ボストン大を卒業、マクロメディア社の副社長などを経て、アップル入社。97年から現職。

新チンパンジー舎完成 樹上生活を再現

11月11日12時7分配信 中日新聞

 【愛知県】名古屋市千種区の東山動物園で9日、再生プランに基づく最初の施設整備となるチンパンジー舎が完成し、来園者に披露された。運動場に建てられた高さ11メートルの「チンパンジータワー」を中心に、習性をふまえた施設へと改め、より生き生きとした姿が楽しめるようになった。

 新園舎は立体的な構造が特徴で、鉄骨のタワーから周囲へロープを張り巡らせ、階段や丸太を取り付けた。コンクリートがむき出しだった床面にも緑を植え、樹上で暮らすチンパンジー本来の生活環境を再現した。

 9日に開かれたお披露目式典で松原武久市長は「チンパンジーは人間に一番近い動物。自然に近い姿をみてほしい」とあいさつ。テープカットに合わせて、5頭のチンパンジーが新園舎へ放たれた。

 2カ月にわたる工事期間中、室内獣舎にこもりきりだったチンパンジーたちは、久しぶりの屋外に大喜び。「ギャアギャア」と声を上げながらロープにぶらさがったり、飛び移ったりして、軽快な動きを披露していた。

 また、新園舎にはガラス箱状のコミュニケーションボックスも設置。チンパンジーが中に入り、ガラスを隔てて間近に向き合える施設だが、利用はチンパンジーが新しい環境に慣れてからとなる。

 同園は開園80周年となる2017年を目指し、大規模な施設整備を進めている。チンパンジー舎に続き、アメリカ大陸コーナーの改修を予定している。

 (加藤弘二)

アウディジャパン、東京・豊洲に独立店舗型ショールームを開設

11月5日18時18分配信 nikkei TRENDYnet

 アウディジャパン(本社:東京都世田谷区)は2008年11月4日、アウディジャパン販売(本社:東京都世田谷区)が運営するアウディ正規販売店「Audi豊洲」(東京都江東区)をオープンした。

 大都市圏への出店を想定したアウディ最新のショールームデザインコンセプト「アウディ ターミナル」に基づく独立店舗型で、国内最大のショールームとなる。新車展示場のほか、アウディ認定中古車を展示する中古車センターやサービス工場も併設する。

 豊洲エリアは銀座エリアにも近く、複合商業施設や超高層マンションの建設が続く注目エリア。アウディジャパンが進める「メトロポリタン・ストラテジー(大都市圏販売強化戦略)」の一環として重要な役割を担うという。

 地下1階地上2階で総床面積2557平方メートル。建物正面外観にアルミニウム製ハニカムパネルを張り巡らし、ガラス面は、内装のディスプレイエリアと連携してカーブを描くユニークなデザイン。内装はサーキットのバンクをイメージしたアウディカーブを採用している。月曜日定休で営業時間は午前9時30分から午後6時。(文/平城奈緒里=Infostand)

<プレスリリース>サントリー、ウイスキー「ザ・マッカラン」の数量限定商品を発売

11月5日16時32分配信 毎日新聞

 サントリーは、スコットランドのシングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン55年シックスピラーズコレクション」を100本限定で12月16日(火)から全国で新発売します。

 近年、シングルモルトウイスキーは、育まれた風土によって香味が異なるため、自分だけのこだわりのお酒として人気が高まっています。

 「ザ・マッカラン」は、1824年に設立された伝統ある蒸溜所で、その馥郁(ふくいく)とした香味から『シングルモルトのロールスロイス』(※1)とも評され、世界中の人々に愛されています。日本でも、2007年の販売数量は前年比117%と伸長しています。

 今回発売される「ザ・マッカラン55年シックスピラーズコレクション」は、極めて貴重なスパニッシュシェリーオーク樽で55年以上熟成させた超高酒齢モルト原酒を厳選し、美しいクリスタルガラスを使用したオリジナルデキャンタに詰めた贅沢なシングルモルトウイスキーです。日本限定100本のみと、希少価値が高く、世界中のシングルモルトファン待望の逸品です。なお、商品名の“シックスピラーズ”とは、“独特で小さなポットスチル”や“最上級のオーク樽”など、マッカラン蒸溜所が掲げる、ウイスキーづくりに欠かせない技術や風土など6つの要素(シックスピラーズ)に由来しています。

(※1)ハロッズウイスキー読本より

◎中味の特長

 マッカラン蒸溜所が掲げるウイスキーづくりの6つの要素(シックスピラーズ)のなかでも、特に“最上級のオーク樽”にこだわりました。選び抜かれたスパニッシュオークシェリー樽が生み出す「ザ・マッカラン」特有の甘いドライフルーツを連想させる香り・味わいと超長期熟成ならではのかすかに残るピートのスモーキーな余韻が特長です。

<色>

 濃いローズウッド

<香り>

 リッチでエキゾチックな甘いドライフルーツや磨いたオーク材を連想させる香り

<味わい>

 太陽の日差しを浴びたドライフルーツとオレンジの皮を思わせるスパイシーな甘み

<後味>

 やわらかさ、滑らかでスパイシー、柑橘系の香りとピートのスモークさがかすかに余韻に残る

◎パッケージの特長

 職人の技が結集したハンドメイドのクリスタルグラスを使った美しいオリジナルデキャンタです。ディスプレーケースは、「ザ・マッカラン」の原酒が眠るオーク樽を想起させる、ヨーロピアンオーク材を使用しました。最上級のウイスキーに相応しい高級感あふれるデザインです。

▼商品名、容量、ご参考価格、アルコール度数および梱包

 「ザ・マッカラン55年シックスピラーズコレクション」 700ml 1,150,000円 40% 1本(特製デキャンタ・木箱入り)

※当社は輸入酒についてはオープン価格制をとっています。記載のご参考価格は販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません。

▼発売数量

 100本限定

▼発売地域

 全国

▼発売期日

 2008年12月16日(火)

■問い合わせ先■サントリー
 お客様センター
 TEL:0120-139-310(フリーダイヤル)

※発表日 2008年11月4日

以 上

「オーガニックカフェ」が渋谷に移転-原宿時代のテラス席も併設

11月4日13時37分配信 シブヤ経済新聞

 渋谷駅新南口近くに10月27日、オーガニックカフェ「YAFFA ORGANIC CAFE(ヤッファ オーガニック カフェ)」(渋谷区渋谷3、TEL 03-6427-9988)が移転リニューアルオープンした。

 同店は、2000年3月に六本木にオープン後、2005年1月に原宿に移転。今年1月から立ち退きで原宿での営業を一時停止していたが、渋谷で移転先が見つかったため、場所を新たに営業を再開した。場所は、渋谷川近くの「東急ステイ渋谷新南口別館」1階の路面。

 新店は、六本木や原宿で営業していたころのいすやテーブル、照明などを継続して使用し、以前の店舗と同じ雰囲気を醸しだす。全面ガラス張りのファサード前には原宿時代と同様、ウッドデッキの開放的なテラスを設けた。オーナーの楠田康晴さんは「ヤッファ オーガニック カフェといえばテラスがあるイメージ。新店でもこのイメージを持ってもらいたい。テラス席のない店は考えられなかった」とこだわりをみせる。店舗面積は約15坪で、席数はテラス16席を含め計40席。

 ランチメニューは、サラダやパンなどがセットになった「オーガニックパスタランチ」(1,100円)や、玄米と有機野菜使った「有機玄米ランチ」(1,100円)など4種類を提供。ディナーでは、有機豆乳をだしに使った「有機豆乳と有機野菜の湯豆腐」(1,500円、2人前)、有機飼料で育てた豚の「酵素ポーク」を使用した「酵素ポークのグリル」(1,650円)の肉料理なども用意する。「野菜をなるべく多く使った料理を用意し、『オーガニック』をより前面に打ち出したメニューを増やしたい」と楠田さん。

 ソフトドリンクでは、「豆乳のアイスクリーム」(530円)などのスイーツや、有機栽培されたコーヒー豆を使用した「エスプレッソ」(400円~)や「有機オレンジジュース」(630円)などを用意。アルコールは、海外のオーガニックビール「アメリカ」(740円)、「ドイツ」(800円)などのほか、有機農法で生産されたオーガニックワイン(700円~、グラス)も提供する。客単価は、ランチ=1,100円、ディナー=3,000円~3,500円。

 ターゲットは、周辺で働く25~35歳の女性がメーン。原宿と渋谷の違いについて、楠田さんは「原宿では、周辺に接客業や小売業の客が多く休憩時間がまばらだったためピークは特になかったが、渋谷では12時台と13時台が1日の明らかなピーク。8割は女性で、オフィス街であることを感じている。原宿と渋谷では正反対といっていいほど人の流れが違うことに驚いている」と話す。

 営業時間は11時30分~24時。

天窓踏み破り転落 女子中学生が重傷

11月2日8時2分配信 産経新聞

 1日午後1時20分ごろ、兵庫県西脇市の西脇総合市民センターで、屋上で遊んでいた中学1年の女子生徒(13)が、明かり取り用の天窓を踏み破って約12メートル下のタイル張りの床に転落した。生徒は顔や腰、手の骨を折る重傷を負った。

 西脇署の調べなどでは、窓は約40枚あり、縦約170センチ、横約90センチ、厚さ約5センチの強化ガラス製。生徒は部活動からの帰宅中で、屋上で友人とかばんを投げ合って遊んでいた。かばんから飛び出たタオルが天窓の近くに落ち、タオルを拾おうとしたところ、誤って転落したとみられるという。

 天窓をめぐっては、東京都杉並区の小学校で今年6月、校舎の屋上で遊んでいた児童が天窓を突き破って転落死した。事故を受け、同センターは6カ所の天窓に防止用の鉄製のさくを設置していたが、女子生徒が転落した天窓は設置されていなかったという。

秋の東京はデザインが満開!

11月2日18時10分配信 レスポンス

◆グレードアップした東京デザイナーズウィーク

いよいよスタートした「Tokyo Designers Week(東京デザイナーズウィーク)2008」(NPO法人デザインアソシエーション主催)。デザイン関係のあらゆるジャンルが一堂に会するイベントがはじまって早や23回目。

当初は数えるほどの出展だったイベントも、回数を重ねるごとに世界中のデザイントレンドが集うまでにグレードアップ。メイン会場となる神宮外苑を中心に、周辺の青山や原宿、六本木といったTOKYOのデザイントレンドエリアの各所で開催されているので、是非とも出かけてみたい。

東京デザイナーズウィークと同時に、多様なデザインイベントが開催される。主なイベントとしてTokyo Midtown DESIGN TOUCH(東京ミッドタウンデザインタッチ)、DESIGNTIDE TOKYO(デザインタイドトーキョー)などがあげられる。以下、会期は特記のない限り10月30日から文化の日の11月3日までの5日間。

◆100%Design Tokyo と iQ

東京デザイナーズウィークの中心になるのがトレードショーの機能も持つ「100%Design Tokyo」。ロンドンで始まったデザインイベントの東京版で、回数を追うごとに国内のみならず自社やデザイナーの商品、アイデアを認知してもらおうと海外、とくにアジアからの出展が増えつつある。

その他、ヨーロッパのスコットランドやオランダはじめ、韓国、カナダ政府機関などによる支援を受けた出展、デザイン学部をもつ大学やデザイン専門学校の作品展示など、未来のデザイナー達の作品も意欲的だ。

神宮外苑会場の目玉は、絵画館前広場の特設会場に展示されたトヨタ『iQ』。ファッションブランド「SOMARTA」とコラボレーションした、インスタレーション「iQ×SOMARTA – MICROCOSMOS -」が東京デザイナーズウィークと同時開催される。本来は皇族関係の絵画が展示される場所で、はじめてクルマとファッションの展示となり、必見の価値あり。デザインタイドのエクステンション(関連)イベントでもある。入場無料。

◆東京ミッドタウンでデザインの潮流に触れる

青山地区とともに重要拠点になるのが、六本木の複合商業施設の東京ミッドタウン。ここでは「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2008」が開催される。興味深いのが有名建築家やデザイナーがデザインした「ジャパンデザイン」の家具類が11月2日と3日にオークションされる。

今年で4年目を迎えた「デザインタイド」は、東京という場所だからこそ集うデザインを発表し、トレードするためのエキシビション。国内外のデザイナーや建築家による家具やプロダクトが展示される。

国内デザインの発信センターとして知られるミッドタウンタワー5階にあるデザインハブでは、企画展の「グッドデザインエキシビション2008」が開催されている。12月7日まで。08年度のグッドデザイン賞のテーマである「近未来の生活者の視点」を受けて、最新の受賞作品や過去のベスト作品などを展示し、見学者はグッドデザイン受賞製品の変遷に触れることができる。

さらにタワー4階のカンファレンスエリアでは、デザイン関係のセミナーやトークショーが、開催されている。

同じく東京ミッドタウン内にある21-21デザインサイトでは、デザイナーの吉岡徳仁氏がディレクションし、9名の作家が出展した「セカンドネイチャー」展が開催。真っ白な展示会場に、氷はじめプラスチックやガラス、ポリエステルなどを素材にしたアートが展示。メーキングの映像もあるので、その過程や材料の変化など、新たな発見となる。2009年1月18日まで。

◆イベント会場は広範囲に展開

東京デザイナーズウィークでは原宿にある表参道ヒルズでも、国内外のデザイナーによる作品展示などが行われている。さらに拡がって渋谷、恵比寿、目黒、そして銀座や丸の内、日本橋に至るまで、広範囲にデザインイベントが開催されている。

個別の会場はデザインに力を入れているメーカーのショールームやショップ、イベントホールなど、実に多彩だ。無料で配布されてるインフォーメーション冊子から、自分の関心のある会場や行きたいエリアを検討しよう。様々なデザインシーンに触れるとともに、行ったことや歩いた経験がないエリアにもアクセスできるので、新たな発見の機会になるであろう。

《レスポンス 浜田拓郎》

足元が透明「シースルーキャビン」 大阪の観覧車にお目見え

11月1日21時21分配信 産経新聞

 足元が透明で空中散歩の気分を味わえる特製の客席「シースルーキャビン」が1日、大阪市港区の天保山大観覧車に登場。訪れた人たちは空中に座っているかのような感覚で、はるか下を見下ろす景色を楽しんだ。同観覧車は頂上の高さが地上約112メートルと世界最大級で、地上高100メートル以上の観覧車へのシースルーキャビン設置は関西初。

 シースルーキャビンは、床と座席部分が透明の強化ガラスなどで作製されている。同観覧車の搭乗者数が10月に延べ1000万人になったのを記念して、60基あるキャビンのうち2基をシースルーに置き換えた。

 デートで訪れシースルーキャビンに乗った石川愛子さん(25)は「景色がすごくきれいだったけれど、下に落ちそうな感じがしてちょっと怖い」と話していた