11月18日11時31分配信 中日新聞
【長野県】茅野市を拠点に活躍する日本画家矢島史織さん(29)の県内初の個展「光の増殖」が、長野市川中島町の桜華書林のギャラリーで開かれている。淡い色使いで描かれ、優しさを感じさせる作品15点が並んでいる。
矢島さんは茅野市出身で、多摩美術大大学院で日本画を専攻。現在は市内の自宅で制作活動する。
これまでに前衛的な作品を評価する上野の森美術館大賞展やトリエンナーレ豊橋・星野真吾賞展で入選し、東京を中心に個展を開いてきた。
会場には縦1・3メートル、幅2メートルの大作や今年の新作などを展示。サボテンやガラスコップなど身近な物を題材にしており、矢島さんは「従来にはない表現の仕方で日本画の可能性を広げたい」と話す。
県内初の個展に矢島さんは「やっと開くことができた」と喜び、今後の制作では「日本文化を研究し、違うアプローチをしながら光の世界を深めたい。大きな作品にもチャレンジしたい」と意欲を見せた。個展は23日までで、入場無料。
(柚木まり)