医療機材卸売業者に破産開始決定

11月17日11時5分配信 医療介護CBニュース

 医療用機材卸売の株式会社第一器業(東京都北区、片桐裕子社長)は11月4日、東京地裁に破産手続きの開始を申請し、即日開始決定を受けた。負債総額は約4億7700万円。 破産管財人の島田敏雄弁護士は「建物や研究設備など処分しなくてはいけない資産がある。承継を希望される方がいれば、優先的に売却したいと考えている」と話している。

 東京商工リサーチなどによると、第一器業は1971年2月創業。医療現場などで使われる検査用のプラスチック容器や薬用瓶などのガラス製品と、食用油の劣化度測定試薬などを販売。臨床検査や化学商社、化学製品卸売業者などを得意先として、2006年3月期には年商約4億2000万円を上げていた。

 しかし、片桐社長が専務を務め、連帯保証を負っていた関係会社が業績不振で第一器業の経営に集中できず、今年3月期の年商は約3億9000万円まで減少した。その後も関係会社の不振は続き、負債が膨らみ、資金繰りが逼迫(ひっぱく)。10月までに不渡りを二度出していた。
 債権届出期間は12月2日まで。第1回債権者集会は来年2月27日午後3時半から。

 島田弁護士は、同社の中央研究所(茨城県つくば市)については売却を検討するとしている。

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