秋の東京はデザインが満開!

11月2日18時10分配信 レスポンス

◆グレードアップした東京デザイナーズウィーク

いよいよスタートした「Tokyo Designers Week(東京デザイナーズウィーク)2008」(NPO法人デザインアソシエーション主催)。デザイン関係のあらゆるジャンルが一堂に会するイベントがはじまって早や23回目。

当初は数えるほどの出展だったイベントも、回数を重ねるごとに世界中のデザイントレンドが集うまでにグレードアップ。メイン会場となる神宮外苑を中心に、周辺の青山や原宿、六本木といったTOKYOのデザイントレンドエリアの各所で開催されているので、是非とも出かけてみたい。

東京デザイナーズウィークと同時に、多様なデザインイベントが開催される。主なイベントとしてTokyo Midtown DESIGN TOUCH(東京ミッドタウンデザインタッチ)、DESIGNTIDE TOKYO(デザインタイドトーキョー)などがあげられる。以下、会期は特記のない限り10月30日から文化の日の11月3日までの5日間。

◆100%Design Tokyo と iQ

東京デザイナーズウィークの中心になるのがトレードショーの機能も持つ「100%Design Tokyo」。ロンドンで始まったデザインイベントの東京版で、回数を追うごとに国内のみならず自社やデザイナーの商品、アイデアを認知してもらおうと海外、とくにアジアからの出展が増えつつある。

その他、ヨーロッパのスコットランドやオランダはじめ、韓国、カナダ政府機関などによる支援を受けた出展、デザイン学部をもつ大学やデザイン専門学校の作品展示など、未来のデザイナー達の作品も意欲的だ。

神宮外苑会場の目玉は、絵画館前広場の特設会場に展示されたトヨタ『iQ』。ファッションブランド「SOMARTA」とコラボレーションした、インスタレーション「iQ×SOMARTA – MICROCOSMOS -」が東京デザイナーズウィークと同時開催される。本来は皇族関係の絵画が展示される場所で、はじめてクルマとファッションの展示となり、必見の価値あり。デザインタイドのエクステンション(関連)イベントでもある。入場無料。

◆東京ミッドタウンでデザインの潮流に触れる

青山地区とともに重要拠点になるのが、六本木の複合商業施設の東京ミッドタウン。ここでは「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2008」が開催される。興味深いのが有名建築家やデザイナーがデザインした「ジャパンデザイン」の家具類が11月2日と3日にオークションされる。

今年で4年目を迎えた「デザインタイド」は、東京という場所だからこそ集うデザインを発表し、トレードするためのエキシビション。国内外のデザイナーや建築家による家具やプロダクトが展示される。

国内デザインの発信センターとして知られるミッドタウンタワー5階にあるデザインハブでは、企画展の「グッドデザインエキシビション2008」が開催されている。12月7日まで。08年度のグッドデザイン賞のテーマである「近未来の生活者の視点」を受けて、最新の受賞作品や過去のベスト作品などを展示し、見学者はグッドデザイン受賞製品の変遷に触れることができる。

さらにタワー4階のカンファレンスエリアでは、デザイン関係のセミナーやトークショーが、開催されている。

同じく東京ミッドタウン内にある21-21デザインサイトでは、デザイナーの吉岡徳仁氏がディレクションし、9名の作家が出展した「セカンドネイチャー」展が開催。真っ白な展示会場に、氷はじめプラスチックやガラス、ポリエステルなどを素材にしたアートが展示。メーキングの映像もあるので、その過程や材料の変化など、新たな発見となる。2009年1月18日まで。

◆イベント会場は広範囲に展開

東京デザイナーズウィークでは原宿にある表参道ヒルズでも、国内外のデザイナーによる作品展示などが行われている。さらに拡がって渋谷、恵比寿、目黒、そして銀座や丸の内、日本橋に至るまで、広範囲にデザインイベントが開催されている。

個別の会場はデザインに力を入れているメーカーのショールームやショップ、イベントホールなど、実に多彩だ。無料で配布されてるインフォーメーション冊子から、自分の関心のある会場や行きたいエリアを検討しよう。様々なデザインシーンに触れるとともに、行ったことや歩いた経験がないエリアにもアクセスできるので、新たな発見の機会になるであろう。

《レスポンス 浜田拓郎》

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