東大阪で車上荒らし、パトカー十数台追跡…30分後逮捕

18日午後2時20分頃、大阪府東大阪市新家1の駐車場で、駐車中の車の窓ガラスを割って白い乗用車で逃げる男2人を通行人が見つけ、110番した。府警のパトカー十数台とヘリコプターが追跡したが、乗用車は信号無視などを繰り返して逃げ、約30分後、西約3キロの大阪市東成区深江北1の電柱に衝突。乗っていた男2人は近くの民家の敷地内に駆け込むなどしたが、駆け付けた東成署員に間もなく取り押さえられた。

 いずれも住所不定の無職多田陽介(32)、大田勇一(38)両容疑者。多田容疑者は住居侵入容疑で現行犯逮捕され、大田容疑者は、自動車を盗んだとして指名手配中だったことから窃盗容疑で逮捕された。けが人はなかった。

 府警によると、東大阪市内では同日、車両の窓ガラスが割られ、車内が荒らされる事件が5件発生。信号待ちなどのために駐停車中の車を狙った事件は10月上旬以降、同市や大阪市などで約30件あり、府警が同一グループによる連続犯行の疑いもあるとみて強盗や窃盗容疑で捜査している。

 複数の現場で盗難車とみられる白い車が目撃されており、多田容疑者らが乗っていた車と特徴が似ていることから、府警は一連の事件との関連を調べる。

(2009年11月19日 読売新聞)

三輪車がとおる

  ◆タイのタクシー

 ◇ムード満点の送迎再開を―昭和の料理店

 山梨にトゥクトゥク?!

 タイの街中を疾走し、庶民の足として有名な3輪タクシーの「トゥクトゥク」が、昭和町のタイ料理店にある。ナンバー登録もしてあり、れっきとした乗り物だ。

 昭和町清水新居のタイ料理店「ショークディー」。店先に置かれた、青色と黄色をベースにした派手な色合いのトゥクトゥクが目を引く。あんどんが付いた屋根と、フロントガラス以外はむき出しの車体で、夏には心地良い風を全身に受けながら走ることができる。

 持ち主は、この店の経営者イサァラポーン・ポンスィーさん(41)。店を営んでいた4年ほど前、「お客さんにもすぐにわかる、タイらしい物を」と考え新車を購入、日本に輸入した。トゥクトゥクは、バンコクの街中でよく見かけるタクシー。近年は、電車や普通車のタクシーも増えつつあるが、根強い人気があるという。

 運転席に1人、後部座席に3人の4人乗り。バイクと同じハンドルがあるマニュアル車で、排気量は軽自動車とほぼ同じ660ccだ。快適に乗れるようにステレオやカーナビも備えてあり、後部座席にはドリンクホルダーもある。メンテナンスも簡単で、普通の車と同じような感覚で乗ることができるという。

 輸入した当初は客の送迎に使っていて、「涼しくて気持ちがいい」などと好評だったが、最近は忙しいこともあり、なかなか運転できないのが悩みだという。昨夏からは、富士急ハイランドで開かれるタイをテーマにしたイベントにトゥクトゥクを貸し出し、雰囲気作りに一役買っている。担当者は「珍しいのでお客さんにも大人気です」。ポンスィーさんは、「時間に余裕ができたら、またお客さんを乗せてあげたいですね」と話している。(高野裕介)

   ◆目引く動く広告

 ◇「児童虐待防止」背負って―笛吹の小俣さん

 やけに大きなオートバイ――と思ったら、後輪が二つ。

 「街中を走っていると、そりゃあ視線を感じますね」

 信号待ちで、隣のドライバーから質問攻めにあうこともあると話すのは、大型オートバイを三輪車に改造した「トライク」のオーナーで、その製造・販売業を営む笛吹市の小俣行弘さん(49)。せっかくの目立つ外観をいかそうと、トライクの後ろにトレーラーをつなぎ、「動く広告」の試行を始めた。

 その第一弾に選んだのは、児童虐待防止推進月間にあたる今月、民間団体が進めるキャンペーンの広告。運動のシンボルであるオレンジ色のリボンのマークと、「オレンジリボン運動」の活字を荷台に大書きした。それを引っ張りながら、後部座席に座る自社マスコットの等身大の着ぐるみと一緒に、毎週火曜日、県内中を走り回る。

 虐待防止に向けた法制度の整備や、子育てに悩む親や被虐待児への支援を広げるための啓発が、運動のねらい。もともと、風船を使ってイベント会場を飾る「バルーンアート」を業としていたこともあって、子どもたちと触れあう機会は多い。イベントを機に子育て支援NPOと知り合ったのが縁で、運動に一肌脱ぐことになった。

 「これからの時代、子どもがキーワードだと思うんですよ」。引っ張る広告も、子どもの未来を明るくする夢や願いにあふれた物がいい、と考えている。(吉田晋)

窃盗容疑で中国人8人逮捕 空き巣グループか

兵庫県警と警視庁は16日夜、窃盗と住居侵入の疑いで神戸市中央区雲井通、何標容疑者(24)、薛挺容疑者(31)ら中国籍の男計8人を逮捕した。空き巣を繰り返す窃盗グループとみて調べる。

 8人のうち何容疑者ら4人の逮捕容疑は10月26日、兵庫県西宮市の男性会社員(58)宅に侵入、指輪などの貴金属33点約670万円相当と現金12万円を盗んだ疑い。薛容疑者ら残る4人は11月4日、大阪府豊中市の無職の男性(67)宅から腕時計など21点約89万円相当と現金約1万円を盗んだ疑い。

 兵庫県警捜査3課は、窓ガラスをドライバーなどで割って侵入したとみている。

山里に柿すだれ

◆東出雲・畑集落 干し柿づくり/「あめ色の宝石」甘~く熟成中◆ 

 紅葉で赤く染まった山里の小屋に、オレンジの柿がすだれのように数珠つなぎ――。東出雲町の標高150メートルの畑集落で、干し柿づくりが最盛期をむかえている。「あめ色の宝石」と呼ばれ、濃厚な甘みで知られる冬の名物は、ここ数年、関西や東京でもファンを増やしているという。(藤井満)

 畑の干し柿は、戦国時代に尼子氏を攻めた毛利氏が非常食として広島からもちこんだとされる。集落の24戸のうち19戸が「畑ほし柿生産組合」に加わり、1シーズンに計約40万個つくっている。

 こぶし大の西条柿を収穫し、一つずつ手作業で皮をむき、10個ずつひもでつなげる。朝から夕方まで作業しても3人で千個が精いっぱいだ。ガラス窓つきの3階建ての柿小屋に20日間干したあと、練炭でセ氏18度に保った小部屋で10日間「汗」をかかせると、真っ白な粉が表面に吹きだす。あめ色の地肌に果糖の薄化粧。「うっすらおしろいをほどこした干し柿は色っぽいですよ。7割の水分を飛ばしてうまみが凝縮しているから、濃厚で上品な甘みです」と同組合の三島博理事(61)は語る。

 従来は中国地方の市場に卸してきたが、5年ほど前から関西や関東からの問い合わせが増え、関西の高級食材スーパーや大手量販店との取引もはじまった。

 ただ、干し柿1個100円前後という市場価格では、1戸あたりの売り上げは約200万円にすぎず、後継者確保は難しい。ファンを広げ、次世代に柿づくりを継承するため、今年から「柿オーナー制度」をはじめた。柿の木1本あたり1万5千円(収穫などの作業を組合にお任せにする場合は2万円)で、最低200個の収穫を保証した。今年は20組が摘果や収穫を楽しみ、渋抜きの方法などを学んだという。来春も募集する予定だ。

 問い合わせは同組合の三島さん(0852・52・3329)。生産組合のホームページはhttp://www.hatahoshigaki.jp

「人はねた認識ない」読谷ひき逃げ 米兵は27歳2等軍曹

読谷村楚辺のひき逃げ事件で、事件当日にYナンバー車を運転していたとして、県警が事情聴取している男性陸軍兵は、米陸軍トリイ通信施設所属の2等軍曹(27)であることが13日判明した。軍曹の弁護人が明らかにした。弁護人によると、軍曹は「起きて車を見たら、壊れていたので修理に持って行った。車に血がついていた」などと話しているという。ひき逃げについては「人をはねた認識はない」などと話しているという。

 米軍人が交通事故を起こした場合、「公務中」と判断されれば第1次裁判権は日米地位協定で米側にあると定められているが、「公務中」ではない場合は、日本側に第1次裁判権はある。

 関係者によると、軍曹は事件当日、フロントガラスの割れたYナンバー車を運転して嘉手納町内の自動車整備工場に持ち込み、修理を依頼していた。

取材で男性記者1人を公務執行妨害で逮捕

千葉県市川市で07年3月、英国人女性(当時22)の遺体が見つかった事件で、市橋達也容疑者(30)が送検される際、警察官の制止を振り切って車の前に立ちふさがるなどしたとして、TBS情報制作局の男性ディレクター(30)が12日、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。取材活動中の報道関係者が逮捕されるのは異例だ。

 発表によると、ディレクターの逮捕容疑は、12日午前11時半ごろ、警察官の制止を振り切って、市橋容疑者が乗った車の前方に立ちふさがり、運転席側のガラスを数回たたき、さらに制止しようとした警察官を振り払うなどしたというもの。ディレクターは複数の警察官にその場で取り押さえられた。

 市橋容疑者が大阪府内から移送された11日未明、行徳署前が大勢の報道陣や若者たちで騒然とした雰囲気となったことを受けて、県警はこの日機動隊を動員、報道陣の撮影位置も事前に指定し、ロープを張っていた。

 同署の大谷毅副署長は、逮捕した理由について送検時、署の前の道路の通行を制限するなど報道陣に便宜を図ったとした上で、「再三、前に出ないでくれと話していたのに制止を聞かなかった。一番最初に飛び出しており、悪質だ」と説明した。

 ディレクターは12日夜、釈放された。県警は今後、在宅で調べる。釈放後、ディレクターは「皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ありません。何か撮れるかもしれないと思い、体が勝手に動いてしまいました」と報道陣に話した。

    ◇

 ディレクターの逮捕直後から3時間近く、行徳署は報道関係者が署内に出入りすることを原則禁止した。逮捕の発表は、署の入り口で午後2時半ごろから大谷副署長が行い、報道陣約50人が囲んだ。市橋容疑者の移送時、JR東京駅や行徳署前が激しく混乱したことを挙げながら、「なぜ今回、TBSの報道関係者だけが逮捕されるのか」という質問も、報道側から出た。

英国最古の美術館が再オープン

約6100万ポンド(約91億4450万円)をかけて修復が行われていた英国最古のオックスフォード大学アシュモリアン美術館が、11月7日に再オープンした。世界最大規模のラファエル前派の絵画コレクションに加え、同大出身で「アラビアのロレンス」として知られる英軍人のT・E・ロレンスが、アラブ反乱の任務中にまとっていたローブなども目玉として展示されている。
 326年の歴史を持つ美術館を現代風によみがえらせたのは米国生まれの建築家リック・マザー氏。10カ月にわたる工事を経て展示スペースは2倍に広がった。以前は作家の作風・出生国別に展示されていたが、修復を機に、文化交流に重点を置いた展示方法に改められた。
 クリストファー・ブラウン館長は「今まで以上に多くの作品を、より適切な方法で紹介できる」と満足げだ。
 アシュモリアン美術の開館は1683年。英政治家で収集家のエリアス・アシュモール(1617~92年)の寄贈コレクションを展示するために造られた。1845年、英建築家チャールズ・コッカレルの設計によってネオクラシック様式の建物へと改築。神殿を思わせる屋根付きの入り口から左右に棟が伸びる建物だ。その後、展示スペースを広げるため増築が行われたが、今回マザー氏はその部分を違和感なくつながるような形にデザインし直した。
 「デザイン上のコンセプトはとてもシンプル。増築の余地のない場所にスペースを拡張することだった」というマザー氏。「単なる模倣ではコッカレルに対して失礼になるし、つまらないものになってしまう」ため、オリジナルに新しいものを付け加えることを決めたという。
 今回の増築部分は中央のアトリウムとその周辺に配置された6つの展示室。各展示室は橋で結ばれている。壁面はガラス枠を採用しているため自然光が差し込み、別の展示室の様子も眺めることも可能だ。美術館が意図する文化交流を実感できる。
 エリアス・アシュモールは当時美術館を評して「1日で世界中を見てまわることができる」と語ったが、今日の訪問客も同じ感想を抱くだろう。古代ギリシャ・ローマ時代から始まり、世界各地の美術品をめぐって最後は19世紀英国のラファエル前派にたどり着く。
 改修前の年間来場者数は約40万人だったが、ブラウン館長は「それ以上の来場を期待している」と語った。

殺人:青森市で82歳女性が死亡 150人態勢で捜査

10日午前7時35分ごろ、青森市造道3の無職、村林きみゑさん(82)方を訪ねた妹が、台所であおむけになって死亡している村林さんを発見した。村林さんには外傷があり、青森県警は殺人事件とみて青森署に捜査本部を設置、150人態勢で捜査を始めた。

 捜査本部によると、村林さんは1人暮らしで、毎日のように妹と電話で話をしていた。9日午前も話したが、10日朝は電話に出なかったという。

 近くの住民によると、村林さんは数年前に夫と死別し近所付き合いは少なかったという。約1カ月前、夜間に玄関の窓ガラスが割られ、家に置いてあったカバンを盗まれる被害に遭ったという。

 現場はJR青森駅の東約5キロにある国道4号近くの住宅地。【山本佳孝】

毎日新聞 2009年11月10日 11時52分(最終更新 11月10日 12時50分)

被害者遺族が国提訴 米兵交通死亡事故

2008年8月にうるま市で米海軍所属の女性が起こした交通事故で死亡した男性=当時(38)=の家族が、日米地位協定の民事特別法に基づき、国と沖縄防衛局を相手に損害賠償など約7100万円を求める訴訟を那覇地裁に起こしたことが9日までに分かった。
 米海軍の女性は事故後、自動車運転過失致死容疑で書類送検されたが、ことし3月に不起訴処分となっていたことも判明。家族の代理人弁護士によると、那覇地検は「公務中の事故のため日米地位協定上、第一裁判権が米側にある」と不起訴の理由を説明したという。被害男性の妻(42)は「日本で裁判できるよう地位協定を変えてほしい」と訴えた。
 沖縄防衛局は「関係機関とも調整の上、適切な賠償が行えるよう対応していきたい」とコメントした。
 訴状によると、事故は08年8月11日午前6時45分ごろ、うるま市田場の道路で発生。米海軍の女性は乗用車で進行中、対向車線に進入し、向かってきた被害男性のバイクに衝突した。男性はフロントガラスに打ち付けられ、病院に搬送されたが、約2時間後に死亡した。米海軍の女性は勤務先のホワイトビーチに向かう途中だったという。
 那覇地検はことし3月31日に不起訴処分とし、家族側は10月8日に提訴した。
 日米地位協定に詳しい新垣勉弁護士は、日米地位協定上、公務中だと起訴できず、日本の刑法で処罰できない現状を説明した上で「公務中であろうと国内の事件・事故は(日本の)処罰権を行使できるようにすべきだ」と改定の必要性を強調した。

男性死亡、米軍関係車両でひき逃げか

7日、沖縄県読谷村で男性が死亡しているのが見つかりましたが、警察は、アメリカ軍の関係車両によるひき逃げ事件の可能性が強まったとして調べを進めています。

 7日午後5時ごろ、読谷村の道路沿いの雑木林で、近くに住む無職、外間政和さん(66)があおむけに倒れて死亡しているのを付近の住民が発見しました。

 捜査関係者によりますと、遺体が発見される数時間前に、現場近くの自動車修理工場にアメリカ軍関係の車両を示す「Yナンバー」の白い乗用車が持ち込まれていて、この車によるひき逃げ事件の可能性があるとみて、車を押収して調べています。

 車は若い外国人の男が1人で持ち込んだということで、フロントガラスが破損し、付近には髪の毛と血液が付着していたということです。警察は、これらが外間さんのものか、DNA鑑定する方針です。(09日09:47)