美しく ガラスびな登場 小樽

「大正硝子 ギャラリー蔵」(小樽市入船1丁目)に、ガラスで制作したひな飾りがお目見えした。観光客らはひと足早く、桃の節句の華やいだ雰囲気を味わっている。

 ガラスの街、小樽にふさわしいひな飾りを、と同社の久末智章社長がガラス工房「グラスフォレストin富良野」(富良野市)を主宰する河野克佳さんに制作を依頼。約3カ月がかりで完成させた。

 人形はいずれも高さ20センチ前後の7段飾りで、人形の表情も繊細に表現されている。

 同社では105万円で販売している。問い合わせなどは同ギャラリー(0134・22・2299)へ。

倒れてガラスを破った女性を救助 山本愛果さんに感謝状

転倒して動けなくなった女性を助けたとして、東京都の八王子消防署は八王子市長房町の市立船田小学校6年、山本愛果さん(12)に署長感謝状を贈った。同校の全校集会で桜井高清署長が感謝状を手渡した。

 同署によると、市内の団地4階に住む女性(67)が1月24日朝、自宅で持病のため転倒し、窓ガラスを突き破って上半身をベランダに出した状態で動けなくなった。

 近くの公園で遊んでいた山本さんが約4時間半後、「助けて」との声を聞いて女性を発見。2階の住人に119番通報を依頼し、救急隊が来るまで女性を励まし続けたという。

 女性にけがはなく、脱水症状で病院に運ばれたが無事だった。同署は「女性は割れたガラスの上に腹部を乗せた状態で、放置すれば危険だった」としている。

ガラスのアーケード整備へ/丸亀町商店街

高松丸亀町商店街振興組合(古川康造理事長)は15日、同商店街北端のA街区(丸亀町壱番街)と、今年複合ビルや再開発ビルが順次完成するB、C街区に、ガラスのアーケードを整備すると発表した。上層階のテナントが屋根で隠されることを防ぐため、既設アーケードの2倍に相当する約17メートルの高さに設置。同振興組合では「来街者に開放的な雰囲気を感じてもらいたい」としている。

 同日、香川県高松市内で開かれた市中心市街地活性化協議会で報告した。

 同振興組合によると、アーケードはA~C街区をつなぐ長さ約160メートル。高さはビルの4階部分に相当する約17メートルで、ビルに架けたり鉄骨の支柱で支える。

 屋根は常時開放式で、排煙装置などをつけずに軽量化を図った。複数のガラス屋根を階層的に組み合わせることで、雨の浸入を防ぐことができるとしている。

 今後は国の補助金申請手続きを経て、5月ごろに着工。11月の完成を予定している。事業費は約6億1千万円。

巨人選手の車上荒らし容疑で逮捕 野球用具戻る

神奈川県警座間署は15日、プロ野球巨人の加治前竜一選手(24)の車から野球用具などを盗んだとして、窃盗の疑いで住所不定、無職徳本孝之容疑者(41)=覚せい剤取締法違反の罪で起訴=を再逮捕した。

 同署によると、徳本容疑者は「盗んだ後にプロ野球選手の物と気づいた。ほかに車上狙いなどを200件くらいやった」と供述。同署が裏付け捜査している。

 野球用具は1月末に返還され、加治前選手は「グラブがキャンプ前に戻ってきて助かりました」と同署に感謝の言葉を伝えたという。

 逮捕容疑は1月22日朝、同県厚木市内の駐車場に止めてあった加治前選手の車のガラスを割り、ゴルフバッグや野球用具などを盗んだ疑い。

 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で徳本容疑者の逮捕状を取っていた座間署が、窃盗事件があった1月22日正午すぎ、相模原市内のスポーツ用品店前で徳本容疑者を発見して逮捕。乗っていた車から加治前選手の野球用具などを見つけた。

藻を防ぐ繊維開発 県産業技術研究所

県産業技術研究所三河繊維技術センターが、観賞魚の水槽に藻が発生するのを防ぐ繊維を開発した。環境に優しい原料を使っており、効果が長持ちする特徴がある。同センターの担当者は「養殖や水耕栽培など他分野での需要も見込める」と話しており、早ければ2011年春にも商品化する。

 同センターと繊維関連会社「ティビーアール」(豊川市)、化学品製造会社「出光テクノファイン」(東京)が08年度から共同で取り組んできた。

 観賞魚の水槽のガラス面には藻が発生することが多く、藻を殺す薬剤や、藻類の成長成分を吸着するシートなどが市販されている。だが、薬剤は水槽内の魚や水草への悪影響が心配され、吸着シートは有効期間が1カ月と短いという問題点があった。

 今回、開発したのは、藻の成長を抑制する抗菌剤をポリエチレンに練り込んだ直径50ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の繊維で、これをモール状に編むことで水との接触面積を増やし、藻を防ぐ能力を高めている。

 抗菌剤が水に溶け出さないため、水槽内の生物に影響を与えず、効果も半永久的に持続する。同センターの試験では、藻を防ぐ措置をしない場合と比べ、藻の発生率が6分の1に抑えられたという。

 抗菌剤には372種類の菌、カビ、藻の発生を抑制する効果があり、同センターは川魚の養殖や池の水質浄化などでも応用できると見込んでいる。

 蒲郡商工会議所で5日に開く繊維技術講習会で、開発成果を発表する。(問)同センター=電0533(59)7146

 (大村歩)

ガラス製なべぶた:事故相次ぐ 加熱中に突然破損 /東京

ガラス製のなべぶたが、加熱中に突然破損する事故が相次いでいる。都内の消費生活相談窓口に99~08年度の10年間で23件の相談が寄せられたほか、都生活文化スポーツ局が実施したインターネット上のアンケートでは回答者2100人の7・4%が破損を経験しており、同局が注意を呼びかけている。

 消費生活相談窓口への相談は、23件のうち調理中の破損が18件でもっとも多く、ガラスの破損によりけがをした事例も4件あった。

 同局のアンケートで「破損を経験したことがある」と回答した人に割れ方を尋ねたところ、「クモの巣状に細かくひびが入った」が36・8%ともっとも多く、「破片が細かい鋭利なかけらになった」が30・7%で続いた。割れたときの状況では「まだ熱い状態で水をかけたり、水に浸して破損した」が35・1%、「床・流し台等に落としたら破損した」が26・3%、「普通になべまたはフライパンの上で加熱していて破損した」が19・3%だった。

 同局が都内のスーパーや百貨店などで購入したガラス製なべぶた55商品を対象にひずみなどの品質調査を実施したところ、すべて「強化ガラス」に該当したが、一部「耐熱強化ガラス」など誤解を招く表示のされている商品もあった。

 また、破損再現テストでは、コンロの炎に近づけて強く熱した場合やなべの上でふたをずらして熱した場合、加熱直後に水に浸したりした場合に破損する割合が高かった。【市川明代】

〔都内版〕

毎日新聞 2010年2月4日 地方版

反対住民ら、市長に請願/呉

呉市川尻町小仁方(こ・に・がた)地区で、民間業者が建設を計画する医療系廃棄物の「リサイクル工場」が波紋をよんでいる。地域住民らは、「小仁方の環境を守る会」(吉野多聞会長)を結成。1月28日には「病院などから出る感染性産業廃棄物の処理や保管・搬入で、快適な住環境が壊される」と6400人余りの反対署名を添え、市長あてに処理場の業務を許可しないよう請願した。

 建設を計画する東広島市の廃棄物処理業者によると、海岸沿いの自社用地に鉄骨平屋建て工場(面積約520平方メートル)を建て、廃棄物を自動的に選別、高温高圧処理する設備を導入する。扱うのは主に医療系廃棄物で、処理後に再利用できる金属やガラスを回収。プラスチック類は燃料資源に再生する。

 処理能力は1工程5立方メートル(約3時間で処理)で、1日最大約40立方メートル。「最先端のシステムで、同様の設備は北海道・白老町など全国5カ所に導入されている」という。

 業者側は昨年12月に2回、地元住民に説明した。しかし自治会側は「突然の話で、計画の詳しい資料もない」として処理方法や安全面の質問文を業者側に送り、回答を求めた。「守る会」の吉野会長(71)は「住民は感染性廃棄物に不安を抱いている。業者は質問を真摯(しん・し)に受けとめて回答してほしい」と話す。

 感染性廃棄物(感染性病原体が含まれ、付着している廃棄物など)は環境省が処理マニュアルに基づき、指導している。市環境政策課は「マニュアルに照らして問題がなければ、処理場の操業を許可せざるをえない」と話している。(中川正美)

名古屋3人ひき逃げ死、4人逃走 外国語話す人も

1日午前0時55分ごろ、名古屋市熱田区六番3丁目の国道1号交差点で、乗用車が歩道に突っ込み、男女3人を次々にはねた。3人は病院に搬送されたが、全身を打ち、間もなく死亡した。乗用車に乗っていた約4人の男女は事故直後、走って逃げていて、熱田署はひき逃げ事件として捜査している。

 同署の発表によると、死亡したのは同市港区稲永4丁目、会社員中野義孝さん(34)▽同市熱田区大宝1丁目、会社員山本真さん(29)と、30歳くらいの女性1人。互いに面識はなかったとみられ、同署は身元を確認するとともに、同日朝から実況見分を始めた。

 現場は片側3車線の国道と片側2車線の市道が十字に交わる通称「六番町交差点」で、地下鉄名港線六番町駅の出口付近で、熱田神宮の西約2キロ。乗用車は白のトヨタ製セルシオで、岐阜ナンバーだったという。

 同署が目撃者から聞いた話によると、国道を西向きに直進していた乗用車は、交差点で対向車が右折してくるのを避けようと左にハンドルを切った後、ガードレールをなぎ倒して歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた3人をはねたという。

 乗用車はさらに歩道沿いの駐輪場に突っ込んで自転車十数台をはね飛ばし、交差点から30メートルほど西へ進んで金網にぶつかり停止した。フロントガラスは大きくひび割れていた。弾みでスピンしたらしく、車体の前後とも大破しており、進行方向と逆向きに止まっていた。

 110番通報したタクシー運転手(54)は「逃げた4人ほどの中には外国語を話していた人もいた」と話している。また同署によると、目撃者が「逃げた人たちは、だぼだぼの服を着ていた」と話しているという。

東海道新幹線3100人缶詰め 品川-小田原間で架線切れ停電

29日午後1時50分ごろ、東海道新幹線の品川-小田原間で停電が発生、午後5時13分に復旧するまで約3時間半、両駅間の上下線で計6本が立ち往生し、うち5本に乗車していた計約3100人が缶詰め状態になった。運転見合わせ区間は一時、上りの新大阪-東京間、下りの東京-岐阜羽島間まで拡大。上下線で最大4時間21分、計190本が遅れ、約14万9000人に影響が及んだ。運休は計56本。

 JR東海は同日夜、東京、名古屋、新大阪の3駅に宿泊用の新幹線を用意した。

 新横浜-小田原間の横浜市神奈川区羽沢町で下りの架線が切れたのが停電の原因とみられ、線路横ののり面では垂れ下がった架線から出た火花が燃え移ったとみられる火災が発生。直前に通過したこだま659号の12号車パンタグラフが中ほどから折れて分解し、こだまの屋根や線路に落ちていた。JR東海などがパンタグラフとの関連や架線が切れた原因などを調べている。

 同社によると、小田原駅に停車していた新幹線の乗客が「具合が悪い」と訴え、救急車を呼び、現場で手当てを受けた。立ち往生したのは品川-新横浜間で1本、新横浜駅で1本、新横浜-小田原間で4本。

 国土交通省関東運輸局(横浜)は29日夜、JR東海に、原因究明と再発防止を命じる警告文書を出した。
切れた架線は、パンタグラフに接触する架線「トロリ線」をつる「補助吊(ちょう)架線」で交流2万5000ボルトの電圧がかかっている。JR東海は架線の仮復旧やパンタグラフの点検を終え送電を再開した。

 神奈川県警によると、同日午後1時50分ごろ、沿線にある横浜市神奈川区の住民から「新幹線が通過した後に『ドーン』という音がして架線が切れ、火花が出ている」との通報があった。消防によると、沿線で発生した火災で、のり面の雑草約200平方メートルが焼けた。

 火災現場近くにいた人の話では、切れた架線が線路に何度か接触して火花が散り、その後、雑草に火が移ったという。

◆仕事、受験の足を直撃 
29日午後に発生した東海道新幹線の停電事故は、出張客や帰省客の足を直撃した。立ち往生した車内では乗客が3時間以上、缶詰めに。「蒸し風呂」のような暑さの中、赤ちゃんの泣き声が響いた。一方、名古屋駅では足止めを食った乗客が疲れ切った表情で長蛇の列をつくり、週末を前にした混乱は終日続いた。

 架線の切れた現場を直前に通過したこだま659号に乗っていた会社員宮野彰一さん(56)=名古屋市中川区=によると、新横浜駅の出発から数分後に「『バシッ』って、ガラスが割れたような音がした」という。

 火花や煙は見えなかったが、新幹線はそのまま停止。「沿線の火災で停電が起きた。12号車のパンタグラフを取り換える」と車内放送が流れると、大勢の乗客がデッキへ向かい、携帯電話で連絡に追われた。

 品川-小田原間で立ち往生した新幹線は6本。停電した車内ではトイレが使えず、空調も止まった。「混乱はなかったが、車内は薄暗く、蒸し暑かった」と愛知県東郷町の会社員竹内伸次さん(43)。名古屋市中川区の絵手紙講師の女性(62)も「赤ちゃんの泣き声が聞こえてかわいそうだった」と振り返った。

 喫煙車はたばこの煙で真っ白に。「なるべく吸うのを控えてください」とアナウンスが入ったが、愛知県半田市の会社員男性(32)は「みんなイライラするから吸っちゃったんでしょう。缶詰めは精神的につらかった」

 名古屋駅は運転再開を待つ人であふれた。出張帰りの千葉県八千代市の会社員平山常明さん(46)は「しょうがない」とあきらめの表情。名古屋市内で大学入試を終えた静岡市の高校生鈴木由里絵さん(18)は「明日も名古屋で試験がある。早く帰って勉強したいんですけど…」と参考書と携帯電話を手に、出発ボードを見上げた。

 車内で缶詰めになり、4時間遅れの午後7時に名古屋駅に着いた横浜市の会社員札綾香さん(23)は「ずっと立っていて疲れました」とぐったりした様子で、帰省先の豊橋行きのホームへ急いだ。

◆補助架線、点検の死角か
 新幹線を動かす電気は、線路上5メートルの高さに張られるトロリ線(直径数センチ)と接する屋根のパンタグラフを通じて、車体に送電される。今回切れた補助吊(ちょう)架線(直径1・6センチ)はトロリ線がたわむのを防ぐため、トロリ線の15センチ上を平行に張られている。

 JR東海によると、在来線はトロリ線だけだが、新幹線は高速走行するため、補助用の吊架線を使ってトロリ線の張りを保つ。ともに銅線。銅線が切れて接地すれば車体に送電されず、停電する。

 今回は、切れた補助吊架線が地面に接触、ショートして停電したとみられる。停電区間は品川-小田原間だが、新幹線が立ち往生すれば後続新幹線も動けなくなり、影響は全線に及ぶ。

 補助吊架線の切断原因は不明だが、パンタグラフも脱落しているため、金属疲労などで自ら切れたか、パンタグラフが脱落した弾みで切れた可能性がある。

 JR東海は電線系統の異常の有無を調べる試験列車「ドクターイエロー」を10日に1回走らせるが、直近の点検で異常はなかった。脱落したパンタグラフも27日の点検で問題なかったという。

 一般的に、トロリ線とパンタグラフは高速で接し続けて摩耗しやすいため定期点検などは入念に行われる。半面、パンタグラフに接しない補助吊架線は摩耗しないため、比較的整備が念入りでなく、死角になった可能性も浮上している。

 JR東海管内では1990年8月に台風で、2004年には突風による屋根の衝突で補助吊架線が切れたことがある。

再開発ビルに市立図書館

富山の大和跡地

 旧大和富山店(富山市西町)の跡地に建設が予定される再開発ビルに、富山市が市立図書館やガラス美術館を入居させる方針を固めたことが28日、わかった。富山第一銀行も、本店機能を移転する考え。路面電車の環状線開業や2014年度末の北陸新幹線開通が追い風となり、暗礁に乗り上げていた再開発が動き出す見通しとなった。

第一銀本店も移転へ

 集客期待 方針転換

 市は新年度予算に事業への補助金を計上する方針。29日午後に森雅志市長が臨時の記者会見を開き、詳細を説明する。

 大和富山店は建物の老朽化などのため、2007年9月に現在の場所に移転した。跡地の地権者らは再開発準備組合を設立し、跡地の利用方法を検討してきた。

 敷地面積は約4400平方メートル。当初は、地下1階、地上18階の高層ビルをつくり、商業施設と公共施設にマンションを組み合わせる予定だった。組合側は、市立図書館の入居を市に要望したが断られたため、市立のガラス美術館の誘致を進めていた。

 組合側はさらに、老朽化で本店機能の移転を考えていた富山第一銀行に対しても、繰り返し入居を要望していた。ただ、具体的な交渉は進まず、08年度には、事業計画作成費などのために市がいったん計上した予算を全額減額するなどしていた。

 富山第一銀行側は09年9月、プロジェクトチームを発足させ、本格的に検討を開始。市が再開発ビルへの移転の可否の回答を求めたところ、移転の方針を最終的に固めた。市も、老朽化した図書館への集客を期待して、これまでの考えを改めた。