19日午前5時40分頃、千葉県市原市辰巳台東の市立辰巳台中学校(清水隆校長)で、1階の教室などの窓ガラス約150枚が割られているのが見つかった。
ガラスが割れるような音を聞いた住民が通報し、市原署員が駆けつけた。
同署によると、室内に石などはなく、棒で突いたような丸い穴が開いていた。同署が器物損壊事件として捜査している。
(2009年12月19日10時58分 読売新聞)
19日午前5時40分頃、千葉県市原市辰巳台東の市立辰巳台中学校(清水隆校長)で、1階の教室などの窓ガラス約150枚が割られているのが見つかった。
ガラスが割れるような音を聞いた住民が通報し、市原署員が駆けつけた。
同署によると、室内に石などはなく、棒で突いたような丸い穴が開いていた。同署が器物損壊事件として捜査している。
(2009年12月19日10時58分 読売新聞)
木祖村の木曽川源流ふれあい館で、ヒョウタンで作ったランプとステンドグラスの作品展「洋と和の灯(あか)り展」が開かれている。和紙とガラスを通したやさしい光が、来場者の目を楽しませている。26日まで。
クリスマスの時期に明かりを楽しんでもらおうと、木曽にゆかりのある2人の作品45点を展示した。
ヒョウタンのランプは、木祖村薮原出身で塩尻市在住の岩原正行さん(68)が製作。趣味で20年近くヒョウタンを栽培しているという岩原さんが、変わった形を生かし、10年前からランプ作りを始めた。乾燥させ、中身をくりぬいたヒョウタンやユウガオに和紙を張り、柔らかな光を表現する。
ステンドグラスは北海道出身で木曽町にIターンした自営業の吉永順子さん(65)の作品。ガラスを鉄の枠で囲み、はんだ付けをして固定する。趣味で始めたが、木曽郡内のサークルなどで講師を務めるまでになった。
岩原さんは「見に来た人に、実際に作ってみてほしい」、吉永さんは「一枚一枚のガラスの形が見どころ」と話している。開館は午前10時から午後4時まで。無料。
またサッカーW杯前に純金が盗まれた。16日午前9時すぎ、大分県日田市中津江村にある地底博物館「鯛尾金山」の資料館の玄関ガラスが割られているのを、出勤した職員がみつけた。展示ケースのガラスも破壊され、金貨約10枚(約60万円相当)がなくなっており、日田署に110番通報した。さらに駐車場にとめてあった公用車5台の前輪がパンクしていた。同署はパンクとの因果関係も含めて窃盗事件として捜査している。
同署によると、ケースにはメープルリーフ金貨、クルーガーランド金貨、パンダ柄の金貨が展示されていた。同博物館によると、17日午前0時45分ごろ、館内の警報ベルが鳴り、常駐していた警備員が確認に駆け付けたが、玄関付近に異常はなかったという。
中津江村は02年W杯日韓大会でカメルーンの合宿地として話題になった。06年2月、W杯ドイツ大会開幕4カ月前に同博物館内に展示してあった純金製マダイ雌雄一対の置物の雄(約5000万円相当)と売店の貴金属(約700万円相当)が盗まれた。今回も10年南アフリカ大会の半年前に純金が強奪された。
雌の純金マダイは盗難防止のため銀行の金庫に保管されており、現在施設内に純金製の展示物はなくなってしまった。旧中津江村の最後の村長、坂本休さん(79)は「盗まれたのはある意味、注目されている証拠。日本と対戦するカメルーンを一生懸命応援する」と前向きに話した。
◆JR山陰線に遅れ◆
15日午後1時半ごろ、浜田市熱田町のJR山陰線浜田―西浜田間で、浜田発益田行き普通列車(1両編成)の運転席前面ガラスにトンビが衝突、ガラスにひびが入った。列車は西浜田駅で約1時間停車してテープなどで応急措置を施した。
JR西日本米子支社によると、この普通列車と、後続の特急・快速各1本が最大74分遅れ、70人に影響がでた。
殺伐とした事件が相次いだ2009年だが、人の優しさを感じさせる出来事が秋田市であった。11月末に起きたアパート火災。火元の3人の命が、その場に居合わせた市民の手で救い出された。かかわった4人が15日、城東消防署から表彰状を受け取る。出火から消防車が到着するまでの5分間の救出劇を、関係者の証言でたどった。(矢島大輔)
「天井から炎の雨が降っているようだった」
目撃者がそう振り返る火災が起きたのは先月28日午後4時34分。秋田市東通5丁目の2階建てアパート1階の会社員男性(23)方から出火し、瞬く間に上階に延焼、2室計約37平方メートルが焼けた。火元の台所にはケーキをオーブンで焼いていた主婦女性(20)、居間には3歳の長女と生後3カ月の次女がいた。漏れたガスに引火したのが原因とみられる。
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隣でラーメン店を営む佐藤恵里子さん(27)は「ボンッ」という大きな爆発音で皿洗いをしていた手を止めた。生後2カ月半の長男をおぶい、外に出ると、アパートの窓ガラスが周囲に飛び散っていた。中には生後3カ月の女児がポカンと口を開けている。
「赤ちゃんを外へっ」。母親に促し、窓越しに女児を受け取った。自室に連れて帰り、毛布でくるんだ。女児の頭はホコリまみれで、髪の毛の先端はチリチリと焦げているようだった。「恐ろしかったけど、無我夢中だった」。まもなく、出火元の部屋が赤く染まっていくのが見えた。
2軒隣の喫茶店でチャイを飲んでいた地元新聞社勤務の加藤卓哉さん(52)は、店の人から火災だと聞いて駆け付けた。小さい炎が数秒の間に勢いよく燃え広がる。パニック状態になっている母親に「子どもを急いでよこして! あなたも早く外に出て!」と呼びかけ、長女を窓から引っ張り出した。長女は泣きながら、激しく震えていた。
まもなく母親は玄関から出たようで、トレーナーに短パン姿で立ちすくんでいた。誰かが渡したのか、薄手の緑色のコートを羽織っている。「緊急時に人を気遣う優しさを持っている人がいるのだな」と加藤さんは感心した。
渡したのは、同じ喫茶店にいた不動産会社員の佐藤美徳(み・のり)さん(34)だ。火災に気づくと、緑色のコートを翻し、一目散に店の玄関を出た。その姿は「ドラマ『踊る大捜査線』の青島刑事のようだった」(工藤直美店長)。
火元の上階にあたる部屋の窓から煙が出ているのがわかり、ヒールの高いブーツで2階まで駆け上がり、12室ある部屋の扉を片端からたたいた。「火事よ、早く逃げて」
近くを歩いていた英語教師の米国人ヤンガー・アンドリュー・スコットさん(29)も美徳さんと一緒に走った。わかる日本語は少しだけ。「ダイジョブ?」「キケン!」。パーマがかった金髪に青緑色の瞳、180センチ超の大男が夏場に上半身裸でいる姿が周囲に知られていた。「こんな一面があったとは見直した」(近隣住民の女性)。
加藤さんが母親と女児2人を近くのコンビニ駐車場に連れて行き、到着した救急車に乗せた。母親が首に軽いやけどを負っただけだった。火災は午後6時8分に鎮火した。
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救出劇を担った4人はそれぞれ、こう振り返る。「みんなが自然と連携できたから、助けられた」(恵里子さん)。「記者をはじめた頃から火災現場は100回ぐらい経験した。おかげで落ち着いて対処できた」(加藤さん)。「とっさの行動の積み重ね。幼児が中にいたら、何も考えずに助けるでしょ?」(美徳さん)。「怖かった。故郷で消防士をしている兄に『(敬意と親しみを表して)クレージーな仕事だね』って電話したよ」(スコットさん)
城東消防署は表彰理由を「消防車が着いてからでは、命は危なかった。世知辛いご時世に、市民の善意を感じさせる」と説明している。
滑川市の海洋高校マリンスポーツコース2年生が14日、魚津水族館(魚津市)の海洋水槽で潜水実習を行い、魚が泳ぐ中でガラス面を磨いた。
実習は水族館の休館日を利用して受け入れ、昨年に続き2回目。特殊な環境での潜水体験と清掃作業での地域貢献が目的。
生徒3人と教員1人は、ブリやホシエイが泳ぐ水深約4メートルの水槽で、手に持った吸盤をガラスに張り付けて体を固定しながら、ガラス面をスポンジでこすった。
潜水した倉元未来君は「海とは環境が違い、大きな魚がぶつかってくるのにはびっくりした」と話した。
福岡県は、県指定の伝統的工芸品35品のうち、博多絞など4品の指定を年内にも取り消すことを決めた。実態調査の結果、後継者がおらず、生産が途絶えていることが判明したためで、77年の指定制度の創設以来、取り消しは初めて。熊本、鹿児島両県も同様な実態調査に乗り出す方針で、伝統工芸の消滅の実態がさらに拡大する可能性もある。
指定が取り消されるのは▽博多絞(福岡市)▽手吹きガラス(北九州市)▽筑前ブンブン凧(直方市)▽広川下駄(広川町)。
制度は伝統工芸の振興が目的で、指定要件は(1)県内で生産されている(2)日常用品として使われている(3)原材料を含め特定の製造方法がある--の3点。指定品は県庁などで展示され、観光パンフレットにも掲載されるが、国指定のような経済的な支援措置はない。
博多絞など4品は、県が昨年から今年にかけて実施した初の実態調査で、職人の引退や廃業によってこの10年近く生産されていないことが判明。県は指定要件を満たしていないと判断した。
木綿と絹の絞り染めの博多絞は、戦前までは浴衣や小物が海外でも高い評価を受け、国指定の伝統的工芸品「博多織」と肩を並べる生産量を誇った。だが和装人口の減少などで約10年前に唯一の業者が廃業。他の3品も含め、生活様式の変化などで売れなくなったことが大きく影響している。
県中小企業振興課によると、残りの指定31品の中にも、生産者が高齢の職人しかおらず、「自分たちの代で終わり」という伝統品が5品ほどある。同課は「県財政が厳しく経済支援は難しい。地元の保存活動に頼るしかない」と話す。
熊本、鹿児島両県もそれぞれ69品、35品を指定しているが、既に生産が途絶えているものがあると見ている。このため今年度中に実態調査を終え、指定要件を満たしていなければ取り消す可能性もあるという。【三木陽介】
◇伝統工芸 熱意頼り
福岡県が生産の途絶えた伝統工芸品の指定取り消しを決め、伝統工芸の継承難が改めて浮き彫りとなった。時代の変化に伴う需要減で「伝統工芸では生活ができない」との声が上がり、職人の高齢化と後継者不足は深刻さを増している。県指定は行政支援が限定的で、多くが地元の保存会などの地道な活動と熱意によってかろうじて支えられているのが実情だ。
九州・山口では国の指定工芸品が9県で計36品。県指定は、制度がない山口と大分を除き7県で計219品ある。国指定には後継者育成や技術保存事業などに一部補助金が出るが、県指定にはなく、継承難に直面している品は少なくない。
福岡県太宰府市の「木うそ」もその一つだ。毎年1月7日に行われる太宰府天満宮の祭事「うそ替え」に使われる祭具で、天神様の使いの鳥といわれる「鷽(うそ)」が木に止まった姿を現した木彫りの人形。300年近い歴史を持ち、梅ケ枝餅と並ぶ天満宮名物の一つだ。
定年退職した元サラリーマンら地元の有志が保存会を起こしたのは98年。以来、毎月第2日曜に市の観光施設「太宰府館」で観光客らを対象に絵づけ教室を開いたり、地元の小中高で出張授業を行ってきた。毎年夏には、後継者育成のために市民を対象に講習会を開いてきたが、会員の一人、吉田幸一さん(74)は「これを生業としてやっていくのは難しいこともあり、僕たちの後に続く世代がなかなかいない」と嘆く。
現在、約30人の会員がいるが、職人は5人程度で平均年齢は60代。今年から講習の対象を市民以外に広げるなど伝統継承の模索は続いている。
久留米市の「筑後和傘」はさらに深刻だ。12年前に地元住民15人で保存会を作ったが、すでに10人が亡くなった。現在、70~80代の5人が4~10月に毎月2回ほど集まって手作業で製作を続けているが、洋傘の普及により、売れるのは飾り用などで年間20本前後。
江戸時代に生産量を伸ばし、幕末にはオランダにも輸出された実績を持つが、保存会代表の橋本渉さん(73)は「継ぐ人が出てきてほしいが、売れないからどうしようもない。みんな高齢だし、いつまで続けられるのか……」と肩を落とす。
県中小企業振興課によると、指定が取り消された工芸品については資料は残すが、現在のところ、抜本的な保存・振興策はないという。
指定伝統的工芸品 74年に「伝統的工芸品産業振興法(伝産法)」が制定され、国の指定制度が始まったのを受け、都道府県でも独自基準による指定制度が広がった。県によって名称は異なり、福岡県の正式名称は「県知事指定特産民工芸品」。ただ全国的に多くの指定品が後継難と高齢化に悩んでおり、全国の06年度の伝統産業界の従事者は9万3400人で、79年と比べ約3分の1。30歳未満の比率は74年は28.6%だったが、06年度は6.1%。
興福寺(奈良市)の南大門跡を調査中の奈良文化財研究所と同寺は10日、銅銭やガラス玉を納めた須恵器のつぼが見つかったと発表した。建設の際に地鎮のため埋められたとみられる。古代寺院では金堂など中心施設の建設時に埋めた地鎮具は多く見つかっているが、門跡では初めてという。
同研究所は「興福寺は当時の権力者、藤原氏の氏寺。丁寧な地鎮の様子から権勢の大きさがうかがえる」としている。
つぼは直径18.7センチ、高さ15.5センチで、内部に土が詰まっていた。エックス線撮影などで調べたところ和同開珎5枚や、直径約6ミリ、厚さ約3ミリの楕円(だえん)形のガラス玉13個が納めてあることが分かった。
つぼが出土したのは南大門跡の基壇(土台)のほぼ中心軸上。周辺で出土した瓦などの年代から、8世紀前半に埋納されたとみられる。門は火災などによる喪失と再建を繰り返し、現在は残っていない。(10日 20:57)
クリスマスや正月にちなんだガラス飾りの手作りを楽しんでもらおうと、富山市の富山ガラス工房が一般向けの制作体験を開いている=写真、テレビ朝日富山支局・松尾有カメラマン撮影。
女性や子どもに人気で、かわいらしい色づかいのサンタクロースや雪だるまをモチーフにした作品が多いという。正月用にガラス製の鏡餅の制作もできる。
工房のガラス作家らが手伝い、平均30~40分程度で制作できる。費用は1作品あたり2500円。20日まで受け付けている。申し込みは、同工房(076・436・2600)へ。
トラックのフロントガラスに搭載した「ドライブレコーダー」を防犯活動に役立てようという取り組みが、県トラック協会行田支部でスタートした。事件や事故を目撃した運転手が警察に通報し、レコーダーの映像を提供する。行田市周辺は、支部加盟の半数近いトラックがレコーダーを搭載する“先進地”。県警によると、タクシー会社が地元警察などと協力してドライブレコーダーを導入するケースはあるが、トラック業界では県内初の試みという。
支部に加盟するトラック計730台のうち、現在、約300台がレコーダーを搭載している。搭載率は協会22支部中トップ。協会加盟の搭載車両の4割近くを支部のトラックが占める計算になる。
青年部が旗振り役となって5年ほど前から搭載するトラックが増え、支部全体で防犯意識が高まったという。特に今年は、搭載車両が一気に239台増えたこともあり、斎藤敏夫支部長(71)が11月、「レコーダーを防犯に役立てられないか」と行田署に協力を持ちかけた。
搭載されているレコーダーは1万円弱~5万円と様々だが、主なタイプは、フロントガラスに取り付けられた直径約5センチの小型カメラが前方の約130度を常に監視する。車体が強い衝撃を受けると、衝撃前の約10秒と衝撃後の約5秒の映像を自動的に録画するほか、手動で一定時間の録画が可能。車両が走り出してから20時間連続で録画できるタイプもあるという。
7日には、支部と行田署、行田市の3者間で防犯協定が締結され、通報された内容を市に連絡し、防災無線などを通じて広報する態勢も整った。
運転手たちは、目撃した事件や事故について通報、映像を提供するほか、子どもや高齢者ら保護が必要な人がいた場合にも積極的に協力するという。
「トラックを見たら安心してもらえるよう、安全運転にも心掛けたい」と斎藤支部長。永井光一署長は「走る防犯カメラとして非常に心強い」と話している。
県トラック協会の吉原昌一常務理事(62)は「この取り組みがすべての支部に広まっていけば、防犯対策に大きく貢献できる」と期待を寄せている。
(2009年12月9日 読売新聞)