原爆で黒く泡立った瓦など、長崎原爆資料館(長崎市平野町)が収蔵する資料の企画展が2日、同館企画展示室で始まった。
展示されるのは、昭和20年代に長崎市に寄贈された35点。原爆が投下された時刻の午前11時2分を指して止まった腕時計や熱線で溶けたガラスのほか、爆心から半径50メートルごとに採取された瓦など、原爆の被害が顕著に表れている資料を並べている。
同館の担当者は「初めて資料館を訪れる人も多い時期で、原爆の被害を直接伝える資料を中心に選んだ」と話している。
5月10日まで。入場料は同資料館観覧料の大人200円、高校生以下100円。問い合わせは同館(095・844・1231)へ。
(2010年3月3日 読売新聞)