15日午前5時35分ごろ、名古屋市西区の名古屋鉄道本線「庄内川橋梁」直下の県道を走行していた乗用車にくぎが落下。フロントガラスを直撃し突き刺さった。運転していた自営業男性(38)が驚いてハンドル操作を誤りガードレールに衝突、腹部を打撲するけがを負った。
愛知県警名古屋西署の調べによると、これはレールを枕木に固定する「犬くぎ」で、高さ約5メートルの高架から落下した。名鉄広報によると、この犬くぎは鉄製で重さ約320グラム、長さ約13センチ、直径1・6センチ。全体検査は2年に1度で、昨年5月にも実施。線路全般巡視は12日にしたばかり。どちらも異常は報告されてなかったという。
同広報は「振動で緩むこともあるが、事故があった付近の犬くぎが5カ所抜けていたことが判明。レールを保守点検した作業員が付近に犬くぎを置き忘れ落ちた可能性が高い」と説明。緊急点検を実施し「再発防止に努めたい」と陳謝した。