◇「当て逃げされた」→実はひき逃げ
女性をひき逃げしたとして、相模原署は17日、東京都町田市三輪町の無職、矢仲康孝容疑者(65)を自動車運転過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。帰宅後に「当て逃げされた」とうそを言い、真に受けた家族が通報したのが逮捕につながった。
逮捕容疑は16日午後5時半ごろ、相模原市矢部4の市道交差点で妻名義の車を運転し、横断歩道を渡っていた同市相生1の無職、石倉洋子さん(77)をはねて脳挫傷などの重傷を負わせ、そのまま逃げたとしている。
同署によると、車のフロントガラスなどが割れていることに16日夜に気付いた息子に対し、矢仲容疑者は「当て逃げされた。警察には届けていない」と説明、息子が町田署に通報した。だが破損状況と供述などが一致せず、ひき逃げを疑った町田署員が相模原署に照会した上で追及すると、関与を認めたという。矢仲容疑者は「先の信号に気を取られ気付かずにはねてしまった。怖くなって逃げた」と供述しているという。【中島和哉】