埼玉県入間市の小中学校4校に侵入して窓ガラスを割るなどしたとして、埼玉県警狭山署がいずれも15歳の市立中学3年の男子生徒3人を器物損壊と建造物侵入容疑で逮捕、インフルエンザ感染の疑いがある同学年の男子生徒(14)から任意で調べていることが、捜査関係者への取材で分かった。
同署は15日にも、14歳の生徒について両容疑でさいたま地検川越支部に書類送検する方針。
捜査関係者によると、4人は11月29日~12月6日の休日、メンバーを入れ替えながら、市立東町中など4校に計5回侵入し、廊下などの窓ガラス計25枚(約24万円相当)を石やハンマーでたたき割った疑い。
1件目の中学校に侵入した3人が、屋上で酒を飲みながら、「窓割っちゃう?」などと話し合ううち、エスカレートしたといい、校内の壁に「へのへのもへじ」などとスプレーで落書きしたり、備え付けの消火器をまき散らしたりしたという。
調べに対し、生徒たちは「ストレスを発散したかった」「事件の後の反応を見るのも楽しかった」などと供述。校内の様子をカメラ付き携帯電話で撮影し、同級生らに見せていた。いずれも午後7時頃までに現場を立ち去っており、「門限があるから早く帰った」などと話しているという。
同署は現場に残された足跡などから生徒らを割り出し、12月に3人を逮捕した。
(2010年1月15日09時59分 読売新聞)