23日午後11時半ごろ、大阪府豊中市三国1丁目の小田垣(おだがき)淳一郎さん(84)方付近から出火、木造2階建て住宅延べ約80平方メートルが全焼、棟続きの北側の住宅2戸にも延焼し、24日午前1時半現在も鎮圧されていない。小田垣さんの所在がわからなくなっており、豊中南署は逃げ遅れたおそれがあるとみて調べている。
同署と豊中市消防本部によると、小田垣さんは妻(81)と息子(54)との3人暮らし。出火当時、妻と息子は1階、小田垣さんは2階で就寝中で、避難した妻と息子にけがはなかった。小田垣さんは枕元に電気ストーブを置いていたという。
近くに住む40代の会社員の女性は「焦げ臭いにおいとサイレン音に驚いて外に出ると、パチパチと音がして火の粉が飛んでいた」と話した。
現場は阪急宝塚線三国駅の北西約500メートルにある三国橋商店街の一角。住民らの話では、小田垣さん方は十数年前までガラス店を営んでいたという。