珍種のカメムシ四万十市で捕獲

カメムシの仲間の「ベニツチカメムシ」4匹がこのほど四万十市有岡で捕獲された=写真。2002年発行の県レッドデータブック(動物編)では、近い将来に絶滅の危険性が高いとされる絶滅危惧(き・ぐ)1B類に分類されている。

 コンビニ店経営の金沢資郎さん(62)が21日夜、店のガラス製の壁の外側に止まっているのを捕獲した。全長約2センチで、カメムシ特有の悪臭はしなかったという。

 高知昆虫研究会会長で県文化財保護審議会委員の中山紘一さん(66)によると、県内では宿毛市と土佐清水市、梼原町、越知町でしか採集記録がなかった。幼虫は九州以南に分布する落葉樹「ボロボロノキ」の果実の汁を吸って育つ。だが、植物に詳しい黒潮町の田城光子さんによると、県内には自生していないといい、別の木を利用している可能性があるという。

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