奈良県明日香村の高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)の国宝壁画が8日、古墳近くにある修復施設で一般公開された。
事前に申し込んだ約3100人が「飛鳥美人」と呼ばれる女子群像などを施設の通路からガラス越しに見学。期間は16日まで(13日を除く)で、平日は当日受け付けもある。
文化庁はカビなどで劣化した壁画を修復するため、平成19年に高松塚古墳の石室を解体。壁画が描かれた壁石ごと施設へ運び、カビを取り除く作業などを進めている。
一般公開は5回目だが、今回は文化庁の検討会がことし3月にまとめた最終報告書を踏まえ、見学者には劣化原因なども説明する予定。