◇あわや大惨事
4日午前8時25分ごろ、熊本県八代市坂本町の九州自動車道上り線で、宮崎市の会社員女性(38)運転の軽乗用車が道路右側の側壁に衝突、女性を含む6人のうち4人が弾みで車外に投げ出されたが、3人は頭や足などに軽傷、1人は無傷だった。現場は谷底から高さ約100メートルの高架橋上。乗車定員もオーバーしており、一歩間違えれば大惨事だった。
熊本県警高速道路交通警察隊によると、現場は片側2車線、助手席に女性の長女(3)を抱いた高校1年のめい(15)、後部座席に母親(65)、後部荷台に小学3年の長男(8)と中学1年のおい(12)が乗っていた。壁への衝突で後部ガラスが割れ、長男とおいが追い越し車線脇に飛び出した。その後、車は横転し母親と長女が路側帯に投げ出された。車内に残されためいも左足などに軽傷。女性と投げ出された長女にけがはなかった。車は長男らが倒れていた場所から約60メートル先にあった。後続車の通報で近くにいたパトカーが3分後到着して通行を規制し、2次事故は免れた。【澤本麻里子】