■市職員→全国で活躍 木村俊昭さん
■市街地活性化に手腕期待
小樽市の人事が25日発表され、“スーパー公務員”として全国を駆け回っている元小樽市職員で、農林水産省大臣官房企画官の木村俊昭さん(49)が4月1日付で同市の産業港湾部副参事(次長職)に復帰することがわかった。
同市では丸井今井小樽店やグランドホテルの閉館など中心市街地が疲弊。そこで、中央で地域と大学との連携講座を開講するなど、地域活性化に関する政策や調査研究を担当していた実績を評価し、経験を生かしてもらおうと呼び戻した。
木村さんは市産業振興課や企画政策室などを歴任、「ガラスの街・小樽」のブランド化などに成功。街おこしの手腕を買われ、2006年に内閣官房地域活性化統合事務局の企画官に出向した。
市職員時代の体験などをまとめた著書「『できない』を『できる!』に変える」などを発行、テレビにコメンテーターとして出演するなど幅広い活躍をしている。
木村さんは取材に対し、「全国の地域活性化例に学び、まち全体に最もよい状況を考え、まちを支える人財育成のシステム化などを実践したい」と抱負を話した。