12月19日12時22分配信 毎日新聞
日本航空(JAL)は、整備などで不要となった航空機の床材やアルミの廃材を利用して整備士たちが製作した子ども用のコクピット模型(ツモリーター)を30日~1月4日、東京・羽田空港に設置する。
ツモリーターは、小型ジェット機ボーイング737-800型のコクピットをモデルに子供たちでも楽しめるように作られた模型。操縦かんはパテとパイプで、スロットルレバーはアルミの廃材を加工して作り、機長席は不要になった事務用椅子に国産小型機YS-11のクッションとシートベルトを装着した。航空機の床材に使っていたガラス繊維の板に計器類を印刷してコクピットを忠実に再現している。操縦かんや中央のスラストレバー、パネルのスイッチなどは実際に動かすことも可能でパイロット気分を盛り上げている。
昨年の夏に製作して以来3回設置し、子どもたちに人気を呼んでいる。中には、親が子どもより夢中になってしまうこともあるという。
ツモリーターは、羽田空港第1ターミナル南ウイングの9番ゲート近くに設けられたJALキッズランドの中に設置されるが、搭乗券を持った人のみの利用となる。
JALは「一般のお客様が操縦室に立ち入ることはできませんが、子どもたちに少しでも航空機や大空への親しみを持っていただきたい」と話している。【米田堅持】