幕末の味「幸民麦酒」、三田青磁でいかが

 日本で初めてビールをつくったとされる三田藩出身の蘭学者(らん・がく・しゃ)、川本幸民(1810~71)の生誕200年を記念して、三田市は6月から、幸民の肖像をデザインしたグラスや三田青磁のビアカップを販売する。一方、伊丹市の小西酒造は、三田市の依頼で幸民と同様の製造法による「幸民麦酒」を来月から発売予定だ。三田市の担当者は「カップやグラスは幸民ビールを飲むのに最適。ぐいっと飲んで幕末に思いをはせてみては」と売り込んでいる。
 三田青磁のビアカップは、陶芸家伊藤伸一さん(46)が、同市下相野の自身の窯でつくった。高さ18センチで容量は360ミリリットルほど。200個限定で、一つずつにナンバーが入っている。値段は幸民の生年にちなんで1810円。
 ガラス製のビアカップには、砂をガラスの表面に吹き付けて絵を描くサンドブラストの方法で幸民の肖像画を描いた。ペアグラスもあり、それには当時の蒸気船の絵も描かれている。市ガラス工芸館の講師がつくった。ビアカップは高さ14センチで600円、ペアグラスは同8センチで1200円。
 6月5日午前11時から同市駅前町のまちづくり協働センターである講演会「幸民ビールの秘密を探る」で販売を始め、同市屋敷町の三田ふるさと学習館などでも販売する。幸民麦酒は6月8日から市内の酒店などで販売する。330ミリリットル入りで630円。問い合わせは駅前町のツキモト酒類(079・563・2023)へ。

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