上越市の村山秀幸市長はこのほど、「上越市新幹線駅周辺地区まちなみ検討会議」(座長・水野一郎金沢工業大学教授)がまとめた北陸新幹線「上越駅」(仮称)の四つのデザイン案を、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に示し、駅舎デザインに反映するよう要望した。
4案は、(1)屋根を半円形のガラスにし自然光を取り入れる(2)高い柱で屋根をつり内部の柱を減らして広々とした空間にする(3)外壁をガラス張りにし桜の絵や文字を焼き付ける(4)3案の特徴を組みあわせる――というもの。屋根に格子状のすき間をつけ、雪を早く溶かす構造も提案している。水野座長は「いずれもほかに例がなく、上越らしさが出るようにした」と話す。
市によると、同機構はこれを参考に夏以降に3案を示し、市が年内をめどに決める。
(遠藤雄二)