◇黒いスープは独特の味
創業は1951年で、60年余りにわたりおいしいラーメンを提供している老舗店。
同店は大関鉄三さん(87)が北区北16西5で開業したのが始まり。その後、現在のアスティ45ビルに移り、札幌センタービルがオープンすると同時に、地下1階に移転して23年になる。現在は長男の徹史さん(57)が店主として、父親譲りの腕をふるっている。
ラーメンはしょうゆ、みそ、塩がいずれも750円。見た目は真っ黒なスープが印象的なラーメンだ。「モヤシやタマネギを炒めますが、無精製ラードを強火で焼いた時に表面に黒い色の脂が出るんですよ」と徹史さんは話す。
脂の膜がスープを適温に保ち、見た目とは違ってまろやかな味わいだ。「独特の味がクセになる」とファンも多い一品だ。
メニューの中で、一押しはスペシャルらーめん(1050円)。具材はイカ、ツブ、ホタテ、アサリ、ムール貝など魚介類がふんだんに入っており、北海道の海の幸を堪能できる。しょうゆ味が基本だが、みそ、塩味もできる。また、ちゃーめん(あんかけ・900円)も独特の味わいで好評。ご飯物では、手作りのカレーライス(720円)がお薦めだ。
同店は京王プラザホテルの道路をはさんで隣に位置。店の通路側は天井まで素通しガラスが施され、明るく開放感がある。カウンターやテーブルも清潔感のあるホワイトを基調とし、37人で満席に。近隣のサラリーマンをはじめ、観光客もよく来店している。【芝田賢一】
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★札幌市中央区北5西6、札幌センタービル地下1階
★電話011・261・9589
★月~金は午前11時~午後8時15分オーダーストップ(土曜日は~4時15分)。定休日は日祝日