工作機械メーカー大手のヤマザキマザック(愛知県大口町)は20日、名古屋市東区に建設中の「ヤマザキマザック美術館」を4月23日に開館させると発表した。山崎照幸会長(81)の収集品など、18~20世紀のフランスの美術品300点弱を常設展示する。
美術館は名古屋市営地下鉄新栄町駅に隣接する同区葵の社有地(敷地面積5600平方メートル)の一部に開館。「マザックアートプラザ」の名称で、高層のオフィスビル、立体駐車場と合わせた複合開発となっている。
美術館は地上5階建て。延べ床面積は約3000平方メートルで、展示室は4、5階の約1000平方メートル。山崎会長が30余年かけ集めた数百点のうちピカソ、ユトリロらの作品やアールヌーボーのガラス工芸品、日本ではあまり紹介されていない18世紀のロココ芸術の絵画などを公開する。
入館料は一般1000円、18歳未満500円。国内の美術館では珍しい日本語と英語による音声ガイドの無料サービスもある。同社は「フランス美術200年の奥深さを伝え、文化貢献できる美術館にしたい」と話している。