9月28日15時1分配信 毎日新聞
埼玉県朝霞市の児童館で8月から9月にかけ、脅迫状が送られたりスプレーで「殺」などと落書きされる事件があり、県警朝霞署は28日、児童館にガソリン入りの缶を置くため無断侵入したとして、同県川越市寺山の同児童館職員、田口純容疑者(23)を建造物侵入の疑いで逮捕した。同署は脅迫状や落書きについても事情を聴く。
逮捕容疑は、9月2日夜、ガソリンの入った4リットル缶を置くため、朝霞市北原2の児童厚生施設「きたはら児童館」敷地内に無断で侵入したとしている。県警によると、田口容疑者は児童館で事務や子供たちの遊びの指導をしており、「大騒ぎになって児童館が閉鎖されれば、仕事を休めると思った」と供述しているという。
同児童館では8月下旬以降、利用者の児童らの住所を入力したパソコン2台が盗まれた他、スプレーで窓ガラスに「子」「殺」と落書きされたり、「施設を封鎖しろ、受け入れられなければ子どもを拉致し殺す」とワープロで書いた手紙が届くなどしていた。パソコン1台は28日、田口容疑者の供述に基づき自宅近くの用水路で見つかった。【浅野翔太郎、小泉大士】