茨城空港の「曇りガラス」飛行機見えないと不評

茨城空港ターミナルビルの来場者が7月末、開港から4か月半で50万人を超えた。

 1日当たりの来場者数は平均3700人で、当初見込んでいた500人程度を大幅に上回った。新たな人気スポットとして期待が高まるが、来場者の視界を遮る「曇りガラス」がその先行きを不透明にしている。

 ターミナルビルは駐車場が無料のため、平日でも空港を一目見ようと、茨城県内の住民団体や老人クラブが気軽に訪れている。飛行機の離着陸が目の前で見られる2階の送迎デッキは、航空機ファンや家族連れがカメラを向ける絶好のスポットとなっている。

 ただ、滑走路の先には航空自衛隊百里基地があり、基地保全の観点から、送迎デッキは斜めから見ると透過できない加工を施した特殊ガラスを使用。このため、見学者はガラスのすき間からのぞき見るなどの不便を強いられている。

 県空港対策課は、視界の悪いガラスについて「不便とは思うがバランスをとった形なので……」と釈明。19日の県議会出資団体等調査特別委員会では、「基地側に何かつけたら」と改善を求める声もあった。

(2010年8月20日09時52分 読売新聞)

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