1000個の風鈴、涼しさを演出 昼神温泉郷の旅館

 下伊那郡阿智村昼神温泉郷の旅館「石苔(せきたい)亭いしだ」のロビーなどに約1千個もの江戸風鈴が並び、涼しげな音を響かせている。ずらりと並んだ真っ赤な風鈴を目にした来館者からは「自由に揺れて気持ち良さそうだね」との感想も聞かれる。

 昨年夏、飯田下伊那地方の旅館や商店などが風鈴をつるすイベント「南信州七夕風鈴」を開いたところ好評だった。そこで、この旅館は今年も飾り付けたという。

 ロビーには、天井部分から両側にすそを広げるように十数本のひもが張られ、そこに等間隔でガラス製の風鈴がつるされている。訪れた人たちは玄関先に並んだ風鈴の下を通り抜けながら、「カラカラ」「カラコロ」と鳴る軽快な音を楽しんでいる。用意された短冊に「今の幸せが続きますように」といった願いを書いて風鈴に結び付ける人もいる。

 おかみで社長の石田貴子さん(36)は「さわやかな音色から夏の涼しさを感じ取って」と話している。8月7日まで。見学無料。

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