高齢者ら駐車専用スペース

◆13カ所で始まる◆

  病院や役所に近い駐車禁止の道路に19日から、高齢者や障害者、妊婦らの駐車専用スペースができる。昨年4月の道路交通法改正に伴い、全国一斉に実施される。県内では松江市の県立図書館や出雲市の島根大医学部付属病院周辺など8市町の13カ所、計30台分で始まる。(小林一茂)

 県警交通規制課によると、利便性を高めて高齢者らが駐車場を探しながら運転する危険を防ぐのが狙い。専用スペース(高齢運転者等専用駐車区間=写真上)を利用できるのは70歳以上や身体、聴覚に障害がある人。妊娠中か出産後8週間以内の女性。県内の対象者は約6万5千人いるという。

 希望者は19日以降、自宅近くの警察署か広域交番に運転免許証と車検証(妊娠中の人らは母子手帳も)を提示して申請。「高齢運転者等標章」と記された証明書を受け取る。即日交付されるという。

 標章はフロントガラスから見えるように置く。全国の専用スペースでも駐車できるが、申請者以外が利用すると違法駐車となり、通常の違反金に2千円が上乗せされる。標章を他人に貸すなどすると、5万円以下の罰金が科せられる。

 県内で専用スペースが設置される松江市などの13カ所は、各施設の駐車場の利用状況や交通量、道路幅などから検討。駐車場が見つけにくい所に重点を置いて決めたという。「標章車専用」の標識=写真下=が目印で、今後も増やしていくという。

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