名古屋3人ひき逃げ死、4人逃走 外国語話す人も

1日午前0時55分ごろ、名古屋市熱田区六番3丁目の国道1号交差点で、乗用車が歩道に突っ込み、男女3人を次々にはねた。3人は病院に搬送されたが、全身を打ち、間もなく死亡した。乗用車に乗っていた約4人の男女は事故直後、走って逃げていて、熱田署はひき逃げ事件として捜査している。

 同署の発表によると、死亡したのは同市港区稲永4丁目、会社員中野義孝さん(34)▽同市熱田区大宝1丁目、会社員山本真さん(29)と、30歳くらいの女性1人。互いに面識はなかったとみられ、同署は身元を確認するとともに、同日朝から実況見分を始めた。

 現場は片側3車線の国道と片側2車線の市道が十字に交わる通称「六番町交差点」で、地下鉄名港線六番町駅の出口付近で、熱田神宮の西約2キロ。乗用車は白のトヨタ製セルシオで、岐阜ナンバーだったという。

 同署が目撃者から聞いた話によると、国道を西向きに直進していた乗用車は、交差点で対向車が右折してくるのを避けようと左にハンドルを切った後、ガードレールをなぎ倒して歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた3人をはねたという。

 乗用車はさらに歩道沿いの駐輪場に突っ込んで自転車十数台をはね飛ばし、交差点から30メートルほど西へ進んで金網にぶつかり停止した。フロントガラスは大きくひび割れていた。弾みでスピンしたらしく、車体の前後とも大破しており、進行方向と逆向きに止まっていた。

 110番通報したタクシー運転手(54)は「逃げた4人ほどの中には外国語を話していた人もいた」と話している。また同署によると、目撃者が「逃げた人たちは、だぼだぼの服を着ていた」と話しているという。

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