京大、近大でも…キャパスで薬物汚染拡大記事を印刷する

大阪府警高槻署は23日までに、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で、京都市左京区の京大経済学部4年の吉岡風志容疑者(28)を逮捕した。同日までに、阿倍野署でも大阪市阿倍野区の近大経済学部3年三島一八容疑者(25)を大麻取締法違反(営利目的栽培)容疑で逮捕した。多くの大学に深刻な薬物、大麻汚染が広がっている。

 高槻署による京大生・吉岡容疑者の逮捕容疑は3日午後2時5分ごろ、大阪市西成区の路上で、覚せい剤約0・01グラムを所持していたとする、覚せい剤取締法違反(所持)の疑い。同署によると、吉岡容疑者は逮捕当初「健康のために持っていた」と供述。その後「覚せい剤とは知らなかった」と容疑を否認している。

 だが所持していた財布には、乾燥大麻約0・865グラム、合成麻薬MDMAとみられる微量のピンク色の結晶も見つかった。同署は大麻取締法違反(所持)で追送検する方針だ。

 捜査員が薬物密売人とみられる人物を監視していたところ、ジーパンにトレーナー姿の吉岡容疑者がこの人物に接触。職務質問したところ覚せい剤や注射器を持っていた。また下宿先の家宅捜索でも未使用の注射器1本が見つかったという。

 吉岡容疑者は7月、京都市左京区内のラーメン店でガラスドア(5万円相当)を蹴破ったとして、京都府警下鴨署に器物損壊容疑で逮捕されていた。下鴨署の調べに対し吉岡容疑者は「故意ではなく、足でドアを開けたことがないので加減が分からなかった」などと意味不明な供述を繰り返し、容疑を否認していた。

 吉岡容疑者はこの店では料理を注文せず「ラーメンのスープに肉は入っているか」と店員に質問、店員が「スープに鶏肉が入っている」と答えると突如、激怒したという。

 京大では「事実関係を確認中。今は何も分からない」としている。京大で同容疑者と同学年、同学部の男子学生は「またですか」とあきれ顔だった。

 また阿倍野署による近大生・三島容疑者の逮捕容疑は8月下旬、大阪市阿倍野区の鉄筋コンクリート3階建ての自宅屋上で、営利を目的として大麻草46株を栽培したとする、大麻取締法(営利目的栽培)の疑い。一般からの情報提供を受けて同署が10月6日に同容疑者宅を捜索、大麻草の鉢植えが見つかったため同容疑者を逮捕した。

 同署では大麻草の数が多いことから営利目的とみて調べを進めているが、三島容疑者は「5月ごろ知人が持ってきて、そのまま置いていった。何の鉢かは知らんかった。水もやっていない。何か知らんものを吸うつもりもない」と供述、容疑を否認している。

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